ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

映画「レミゼラブル」を見て

2013年05月28日 | えっせー
 評判も良かったし、ぜひ見たかったので、近くの映画館で見た。
でも私はファーストシーンからショックを受け、これから三時間近く見るのは
ちょっときついなと実は感じたが、途中で出る訳にはいかない。
 セリフが全部歌だったのは驚いたが、素晴らしい歌唱力だと思い、かなり
長い時間だったが、あっという間に終わったようで、感動的な映画だった。
 でも…夜中に目覚めていろいろ考えて、また眠れなくなった。
いくら物語とは言え、ジャン・バルジャンの人生は一体何だったのだろう。


 その頃の貧困で過酷な生活状態や、その頃の時代的な背景、フランス革命の闘争
場面で銃弾で倒れ、目を開けたまま亡くなった少年の顔などが、重く私にのし
かかってくる。主人公は幸せな気持ちで人生の幕を閉じたと、表現したかった
のかも知れないが、何とも気の毒な人生だと思った。
 単純な私はハッピーエンドが好きで、シリアスなもの、恐ろしい内容、悲劇は
まったく見ないが、分かっていても、どうしても見たかったけど、そのストーリー
の重さは、私にはやっぱり合わなかったのだ。
 そう言えば10年程前、帝劇のミュージュカル「レミゼラブル」のチケットを
頂いて友人と見に行ったが、そのあまりの暗さに辟易し、幕間で出てきたことが
あったことを、突然思い出した。
 

 人それぞれの感受性があるが、ネットでは「何度でも見たい」と、書き込みが
あったが、単純な私には、あまり考えさせられるような内容は、絶対に合わない
それがたとえどんなに評判が良くても、と痛感した。
 映画の非日常的な時間が大好きだが、これからはやっぱり、感動したり
ほのぼのしたり、幸せを感じたり、ロマンチック気分になったり、そんな余韻に
浸れる映画だけ見ようとつくづく思った。

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