ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

昔の投稿文から

2013年05月26日 | えっせー
資料を整理していたら、昔ある同人誌に定期的に投稿していた原稿が
出てきたが、今と違って、想像できないほど美しい文字だった。
そう言えばあの頃は悪筆を改善したいと、文字の勉強していたのだとちょっと
懐感無量だった。その頃投稿した懐かしい文を、面映ゆいがご紹介しよう。
 
 平成6年6月
「インドへの旅
 4月28日に私は、インドのツアーを企画し、日本を旅立った。
今回で4回目になるツアーは、ヨーガの聖地「リシケシ」と、インドのハイライト
観光をセットした12日間の旅である。
 人一倍臆病で淋しがりの私は一人ではインドに行けず、そのため自分の教室で
ツアーを企画して、主に生徒さんと一緒に行っている。
 リシケシはヨーガやヒンズーの聖地で、首都デリーから車でおよそ6時間、なだ
らかな山の中腹にあり、ガンジス河の上流にある風光明媚なところだ。
 私はその大分以前に、その山の上にあるアシュラムで、感動的な瞑想を体験をし
それからリシケシは忘れられない地となった。
 私はそのアシュラムで、ヨーガ指導者ネームを授けられたが、それがヨーガ
指導者としては役立っている。インドは感覚的にはあまり好きになれないが、ヨーガ
のせいかインドに呼ばれるように、定期的に訪れ8度目になった。
 

(もしかしたら、私の感覚を超えた魂がインドを求めているのかもしれない)と
思ったりもしている。アシュラムでの研修は、心が洗われるように感動的だった。
 鳥の声、風のささやき、日の光、清々しい空気など、自然が織りなす環境が、早朝
の研修を、より印象的にし、全員が「本当に素晴らしかった」と、喜んでくれたのが
大変嬉しかった。また観光の中でも、実にいろいろな出来事があって、エキサイティ
ングで楽しかった。それぞれの思い出を残してインドを去る日、空港で二人ずれの
中年男性に話しかけられた。一人はふつうに会話していたが、その一人は笑いながら
ずっと、「汚い、臭い、暑い」とくり返しているだけ。
 私は思わず吹き出して「もうこりごりでしょ?」と言うと、彼は「またぜひ来たい
ですよ」と、まじめな顔をして答えた。
 悠久の大地インドは、きっと不思議な魅力を秘めているに違いない。」

 

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