ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

インドに瞑想を求めて 3

2010年05月24日 | Weblog
  ☆ 観光を一切パスして
 するとその二人も、わたしと同じ気持ちらしく、「リシケシまで来てこのまま
帰るなんて、とても考えられない」と意見が一致し、三人で色々なアシュラム
を訪ね、研修したいと申し込んでみようと、意見が一致したのです。
 すっかり意気投合し、三人でみすぼらしい茶店に入り、ヨーグルトで乾杯した
ところへ、日本人の女性が入ってきました。わたし達もびっくりしましたが
その人も嬉しいらしく、しばらく話しあいました。
 その女性はインドに一年間以上いるらしいのですが、現在彼女が滞在している
アシュラムなら宿泊できるかもしれないと、それからわたし達をアシュラムに
連れて行ってくれました。そしてその事務所で、わたし達の事情を詳しく説明して
くれたのです。その交渉した結果、「ヨガニケタン、アシュラムに」に、一週間滞在
できることになりました。偶然とは言え何とラッキーでしょう!
 その時は本当に、飛び上るほど嬉しくてなりませんでした。
研修の後はインド各地を回る、観光がセットされていたのですが、わたし達三人は
リーダーにパスすると言うと、大変嫌な顔をしましたが、「リシケシのアシュラムに
宿泊できず、満足できないから、もうしばらく滞在したいのです」と、ハッキリ
宣言しました。次の日リシケシを去る仲間を見送ってから、わたし達は「これから
ホントのヨーガ修行ができるのね。どうぞよろしく」と、お互いに固い握手しました。
   ☆ 「ヨガニケタン、アシュラム」に滞在できて 
 それから三人で、ヨガニケタンアシュラムへ向かいました。
そこは山の上にあり、力がないわたしは、自分の荷物を持って登ることできず
大変困りました。二人は「先に自分の荷物を置いてきてから、また迎えに来るから」
と言い、先に歩きはじめたら、若い男性が寄って来て「僕が運んで上げる」と、軽々
と持って運んでくれました。
 それはわたしがインドで受けた初めての親切でしたが、彼とはときどき街で出会
い挨拶を交わしました。そのアシュラムはガンジス河が一望でき、素晴らしい環境
でした。そこに入った途端に、わたしはとても感動し、体に電気が走り、心が洗わ
れるような気分になりました。そして、(このアシュラムなら、わたしが求め続けた
瞑想がきっと得られる)と予感しました。
 なだらかな雑木林の中に、白い宿舎が点在し、メデテーションホールの前には
美しい花が咲き乱れていました。その時、メデテーションホールの前で、美しい
笑顔で話しかけて下さったのが、わたしの一生の師である方でした。
 あの時の情景と、真っ青な空と、アシュラム全体の雰囲気は、今でもわたしの
脳裏にインプットされ、今でもありありと、まざまざと思い出せて、多分一生
忘れることはできないでしょう。


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