春雨に濡れて

　　☆　地元情報誌の取材　　
　今日は冷たい春雨が降っていた。先日から何度か電話があった梅ヶ丘商店
街の女性が、梅ヶ丘の地域情報誌をつくるため、その取材にアシスタントの
若い男生と訪れてきた。彼女はいろいろな世話役をしているが、世田谷区に
申請し助成金がでたため、その資金で梅ヶ丘の雑誌をつくるため、地元の
取材をしているようだ。彼女は理髪店の奥さんだが、地域のために精力的に
働き大変顔が広く、世田ヶ谷区内でも有名な実力者だ。
　近所なので挨拶は交わすが、わたしのことはほとんど知らないらしい。
わたし関連のホームページの内容を変更するつもりでいたので、それを
コピーして差し上げたら、わたしの仕事内容に大変驚いていた。
　わたしはダンス教師で、ヨーガの指導者だという知識しかなかったらしい。
まだ四十代だったわたしは、世田谷区のお年寄りに（今のわたし前後かしら）
ダンススタジオで、ボランティアで社交ダンスを教えたことがあった。
　そんな話から「また機会があったらお手伝いして欲しい」と言われ、わたし
は地元のためなら、出来ることなら喜んでと協力すると返事をしたが
さあこれからどんな展開になることだろう。

　午後講演の資料を探すため、新宿まで出かけたが、わたしは雨の小降り
になるタイミングを見計らい、我が家は駅から近いので、傘をささずに
駅まで走った。新宿までへ行けばすべて地下で繋がっているので、傘は
必要ないし邪魔だからだ。三省堂まで行って資料を探したが、見つからず
久し振りに紀伊国屋本店へ行った。やはり紀伊国屋には欲しかった本の
種類が多く、求めていた本が見つかり選んで買った。
　多分わたしの新刊本も並んでいると思ったが、時間がないため好きなCD
を買い求め、急いで帰宅した。昔は新しい本が出ると、必ず書店を回って
見たものだったが・・・・・・・雨のためか書店は比較的空いていた。
　これから一雨ごとにだんだん暖かくなっていくのだろう。車窓から見えた
あちこちに咲いている真っ白なもくれんや、ピンクの花が雨に濡れてひときわ
美しく、ちょっと冷えるけど、春って良いなと思った。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　能里子