女装子愛好クラブ

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股のあいだに喰い込んでいる、ナイロン・パンティの感触。 ストッキングの、ゆるやかな緊縛感。 化粧のすべての羞らい。 ぎゅッ、と締めつけるような、ハイヒールの痛さ。

2019年04月28日 | 女装小説
『血と油と運河』からもう一つのシーンです。
木島宏は女装パートナーである詫間夏彦と横浜のモーテルで女装し、宏子と夏子になりました。
宏子は金髪のウィッグを被って外国人女性になって横浜の中華街に女装外出したのです。


木島宏は、肉色のパンティ・ストッキングを穿きはじめた。
彼は、ストッキングを穿いた時、はじめて自分が"女" に変身したと云う実感を味わうのだった。
しなやかな、ナイロンの感触。
爪先だとか、陣などのシームの汚れ。
肉色に、すっぽり蔽ってしまうパンストの魔力。
<ああ、女になれるんだわ>
と、彼は思う。

木島は、その時、すべてのことを、忘れていた。
三星商事が、危機にさらされていることも、そして自分の妻が、不貞を働いていることも--。

そこには、男でありながら、女の服装をして、アベックで(本来、アベックとは、一緒にと云う意味である。むろん、男女のカップルでなくてもよい。日本人には、誤解されている外国語があって、アベックとは、男女のカップルだと思い込んでいる。なにも男と女でなくても、女と女でも、アベックなのであるこカクテル・パーティと云うのは、カクテルを飲むパーティではなくて、呉越同舟--つまり、敵も味方もー緒にカクテルになるから、そう呼ぶのである)横浜を散歩することに、ワクワクしている不可思議な姿があったのだ...。

横浜の中華街で、食事をしている時、木島の男性自身は、怒張し切っていた。
なまじっか、高級な中華レストランを選んだばっかりに、ボーイは、金髪のカツラとも知らず、外人だと思い込んで、
「マダム、マダム……」
と連発する。
「メイ・アイ・イントルデュース・マイセルフ?」
などと、下手な英語で、自己紹介をしたがる。
木島宏は、そのたびに、痛いほど、怒張を覚えた。

今日は、コルセットを締めず、ナイロン・パンティ一枚である。
だから、昂奮するたびに、スカートが、むくむくッ揺れる。
それを隠そうとして、ストッキングの脚を組む。
すると、股の間で、熱い火柱が揺れ動くのであった。

みんな、女として見ている。しかも、外国の女に--だ。
それだから、余計に昂奮する。
ゾクリ、ゾクリとする。

股のあいだに喰い込んでいる、ナイロン・パンティの感触。
ストッキングの、ゆるやかな緊縛感。
化粧のすべての羞らい。
ぎゅッ、と締めつけるような、ハイヒールの痛さ。
ない乳房を、糊塗しているブラジャーの中のスポンジ・ケーキ。
金髪のカツラの重さ。
マニキュアざれた爪の朱さ。
・・・すべてが、彼にとっては、恍惚の対象である。

それを身に、しっかと纏い、変身して、食事している妖しい楽しさ。
彼は、たまらなくなった。

食事の途中で、オナニーに立とうかと思った位である。
ニ人は、食事のあと、山下公園を散歩して、モーテルに戻った。

その散策の時の、なんと云ったらよいか、快よい思い出と云ったら!
彼は、それを考えただけで、ゾクゾクして来る。

ハイヒールで闇歩する。
スカートの内側では、ピサの斜塔みたいなものが、揺れ動いている。
「おッ! いい女だなァ」
なんて、通行人がすれ違いざまに呟く。
これが、こたえられない。
みんな白人の女だと、思い込んでいる。

『血と油と運河』(梶山季之著) 集英社文庫から引用

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