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フォアグラ日記

2007年07月24日 | フォアグラ日記
三福(名古屋/ひつまぶし)
これまで多くの”ひつまぶし”を食して来たものの、食後の非常なる満腹割腹感に悩まされたのだが、同店を訪問してその長年の苦悩が一気に氷解。同店はなかなかに年季の入った店で、かなりの有名店とは聞くが、中に入ってみるとこれまた設備投資しておらず、さらに家庭的経営雰囲気充分な店ながら、ここの鰻は”カリッ”と焼かれているとのことで興味津々で入店。早速ひつまぶしをオーダーするが、ここの鰻は釜に入っていることから”釜まぶし”というメニュー名になっており、それをオーダー。20分程度して出て来たが、食し方を拝見するに、1回目はそのまま、2回目は薬味をのせて、そして最後の3回目はお茶漬けにして、とのことで早速それを実践するに、1回目では確かにカリッと感があって美味。鰻なる食物はそもそも脂を多く含むものにて、それをカリッとさせるのは脂を落としてしまうイメージがあるが、内容から判断するに決してそうではなく、焼き方のテクニックか。その部分に香ばしさがあり、香ばしい鰻というのも刮目だが、さらなる刮目は2回目。ネギとワサビの薬味を乗せるのだが、これが非常にさっぱりとした食感で美味。これまでになかった味。そして3回目にお茶漬け。ここでは出汁ではなく通常の煎茶のようだが、これがサッパリしていて脂のある鰻にはマッチ。食後にはこれまでのような満腹感はなく、満足感だけが残るも、これを後々反芻して黙考するに、従来は”ひつまぶし”ということで、2回目ぐらいからいきなりお茶漬けとしていたのが敗因であり、このお茶漬けなるものは水分もあって非常なる満腹感をもたらすことから、1/3程度にとどめるのがセオリーとの結論へ。個人的には”あつた蓬莱軒”の経験もあるが、これまでの”ひつまぶし”の中では一番美味だったと思われる内容。
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