Side Steps' Today

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散財日記

2007年02月28日 | CD批評
エリザベス=シェパード・トリオ「Start to Move」
最近、数は購入しているものの、なかなか秀作に恵まれなかった女性ジャズボ(ーカル)の中では、久々に快心のスマッシュ-ヒット。女性名のバンド”トリオ”ということで、なにが”トリオ”か、ということも分からずに聴いていると、なかなかにピアノがジャジーでよろしく、どこぞの男性が弾いているのか、とジャケを見てみるに、それがこのエリザベス=シェパードご本人であり、ボーカルも巧い上にピアノもかなりなもので、まずそれに驚くとともに、曲もオリジナルとカバーを交えながらという内容だが、オリジナルがなかなかよろしい。変拍子に染まった身としては、最近はそれへの順応のせいか、7拍子程度ではあまり変拍子感もなく、普通に聴き過ごしてしまうも多いが、当初1曲目からいきなり7拍子のリフ!女性ジャズボでいきなり7拍子の曲が冒頭にくるだけでもうKO(ノックアウト)気味だが、この方、なかなかリズムがシャープで、そのハッキリしている声色のせいもあるが、全般的にかなりリズム=コンシャスであって、これがまた潔い(そういえば本CDはDUで購入したが、紹介文にはそんなことが書いてあったような気がしたが...)。マイルスの”Four”(スタンダードでは超有名ですな)をかなりのスピードで歌詞をつけて歌う様は、まさにハードバッパーそのもの。寡聞にしてこれまで全く知らず、アルバムタイトルからして、デビュー作とも思われるが、なかなかの傑物で、次回作以降が楽しみで要フォロー。
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