日本キリスト改革派 湖北台教会

日本キリスト改革派湖北台教会のブログです。
教会の活動や案内を随時UP予定です。

キリスト教入門(43)

2012年07月03日 | キリスト教の教え
ウェストミンスター小教理問答解説
問43「十戒の序言は、何ですか。」
答「十戒の序言は、次の言葉にあります。『わたしはあなたの神、主であって、あなたをエジプトの地、奴隷の家から導き出した者である。」
問44「十戒の序言は、私たちに何を教えていますか。」
答「十戒の序言が私たちに教えている事は、神が主、また私たちの神でもあがない主でもあられるので、私たちはそのすべての戒めを守る義務がある、ということです。」


 問42において、十戒の要約が何かについて学びました。それは、私たちの全人格によって、神を愛し、隣人を愛するということでした。問43から、この十戒の内容について学びます。
この小教理問答書では、十戒の序言の言葉は、旧約聖書の出エジプト記、申命記の言葉から引用されています。ここには、かつて、イスラエルの民を、エジプトの地から導き出された主なる神御自身の力強い宣言があります。
この聖書に記された序言が何を教えているのかについては、問44の答の中に記されています。一つの事は、このお方が主なる神であられるということです。すなわち、主権をもって、イスラエルの民を選ばれ、そして、ご自分の民を憐れみ、愛し続けてくださった神であられるのです。その愛と憐れみは、イスラエルの民がエジプトの地で奴隷になっていた時にも変わりませんでした。ですから、神は主権を持って、ご自分の民を最もふさわしい時に、エジプトの国から救い出すことを定めておられたのです。
エジプトの地は、イスラエルの民にとって、奴隷の家でありました。そこから救い出されることによって、主なる神は、ご自分があがない主であられることを明らかに示しておられます。すなわち、やがて来られる救い主を表す小羊の血によって民の罪をあがなわれ、救い出してくださったのです。
この時に小羊として表されていた救い主は、時至って、神であり同時に人間であられるお方イエス・キリストとして地上に遣わされました。このお方は、まさに私たちの主なる神であられる救い主です。ですから、神が主であられ、また私たちをあがない、救い出して下さったお方であられるので、私たちは、神が求めておられるすべての戒めを喜んで守る義務があるのです。

最新の画像もっと見る