博覧こうき

信頼のK&S行政書士受験教室

逃げても浮気と責めないで

2008-11-27 03:03:52 | Weblog


先日、書店に立ち寄った際、いわゆる概説書・体系書を数冊買い込んできました。学生時代それに続く研究室時代にはずーっと同じ本を「基本書」としていたのですが。

もっとも、この基本書なるものは現在でも変わりませんが。基本的にはね。だから「基本書」というわけで。「我妻─星野─鈴木」というのが私の基本書遍歴。

研究室時代に鈴木先生の著書を先輩の書棚から無断で拝借して、読み方を盗んでから、ずーと鈴木先生。手紙で質問にも丁寧に答えていただいていたんですが。緻密な理論構成・理論水準の高さには感動さえしました。

とくに『物権法講義』は最高水準のテキストですね。

その先生もすでに鬼籍に入られましたので、道標を失ってしまって…。爾来、このかたあちこちに放浪・彷徨い。

少しばかりの時間もできたので先日買い求めた本などをチラチラと。別にチラチラ見るのは覗きばかりじゃありませんぜ。まあ、読みやすそうではありますが(もっとも、だから買ったんですけど)。

この先生のご本。単独執筆で民法総則から不法行為まで6冊ありますから。統一がとれていいかなと。

民法などはあちこちのツマミ食いでも充分なんですがね、刑法などでは論理体系が厳格ですから、ツマミ食いは危ない。

というわけでツマミ食いをしても先生、許してくださるんでょうね。もうとっくにあの世なんですから。それでもやっぱり基本は「我妻民法」ですね。今じゃ古典的な書物になってしまった感がありますが、なんでも書いてあります。

それはともかく。いくらツマミ食いができるっていってもあちこち読み漁るのはけっこうリスクもあります。星野先生が喝破されているように、民法学者の使命は我妻民法を批判し、崩して新しいものを打ち立てることにあると。

(もっとも、我妻民法、かなりの部分は崩れ落ちながらもまだ屋台骨はしっかりしているとも)

継ぎ接ぎの弊害は、受験時代のテキストとか講座などにもいえるでしょうね。とかく他人の芝生はきれいに見えるものなんです。一つ。これと決めたものを徹底的にやりぬく。そんな気概が必要です。

たとえば、ある講座を受けていて今年の本試験で択一式だけで「150点」とれなかったというならその講座の内容をマスターできていないってことです。それなのに他の講座を…なんておこがましいですよ。

こんなところで浮気しちゃダメ。


  ♪約束はさせないで 守りきれるはずがない  それと知って待つならば 逃げても浮気と責めないで♪



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