蒲田耕二の発言

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モラルの破壊

2017-04-12 | 国際
まさしくメリル・ストリープが危惧した事態だね。米ユナイテッド航空が力尽くで乗客を引きずり下ろし。

「衝動的な侮辱を公の舞台で権力のある人物が演じれば、それはすべての人々の生活に浸透します。なぜなら他の人々も同じことをしていいという、ある種の許可証を与えるからです」ストリープは、こう述べた(1月11日付け、東京朝刊)。トランプが選挙キャンペーン中、障害のある記者の動作を真似て侮辱したことを指している。

普段、乗客に愛想を振りまく乗員が仮面をかなぐり捨ててキバを剥き出したのは、心理的に「ある種の許可証」を与えられたからに他なるまい。

ついでに言うと、引きずり下ろされた乗客はアジア系かヒスパニックかアメリカ先住民か、どう見ても非白人だったけど、違うかね。

半世紀前、マーティン・ルーサー・キング師が「私には夢がある」とスピーチしたとき、彼は人種融和を通じて市民のモラル向上を訴えていた。その実現に向かってコツコツ積み上げてきた人々の努力が、トランプという米国史上屈指の悪逆大統領によって一気に突き崩された。トランプはモラルを破壊した。

この上、北朝鮮に弾頭ミサイルをブチ込んで東アジアの安定を力ずくで破壊したりなんかしないでくれよな。とばっちりを食うのは、こっちなんだから。

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