北海道暮らし、はじめました。(旧:東京Diary)

サラブレッドと美味しいモノが集まる北海道が大好きなあまりに、
移住してしまった大阪人の送る北海道生活です。

被災地の6日目

2018-09-11 | 胆振東部地震

2018年9月11日(火)。

風邪は一向に良くならない。むしろ声枯れがひどくなり、大きな声を出せなくなった。何かあった時に叫べない…。

常備している風邪薬も減ってきた。病院に行けばいいのだけど、ずっと風呂に入らず頭も洗ってないこの体では…。

仕事から帰ってきた亭主ドノが、「避難所にある自衛隊の風呂入りに行こっかー?」と誘ってくれた。

災害の時に必ずテレビで見る事のある、自衛隊が用意してくれる風呂。確か日曜日から使えるようになっていた。

体がだるくて出かけるのが面倒だったけど、「生涯の記念になるかも知れんし、行ってみよっか。」と行く事にする。

初めに向かった避難所は、ちょうど別の避難所から送迎バスで来た団体が待合にズラリ。1時間は待つと言われる。

仕方なく、無理を承知でもう一つの避難所へ。こちらは待合に誰もおらず、今ならすぐに入れると言われる。

ラッキー!と、すぐさま案内された脱衣場へ。棚に脱衣カゴがあり、足元にはスノコ。意外に広々している。

分厚い天幕で仕切られた浴場へ。シャワーが5台あり、満席。プラス1人がシャワー待ち。裸で待つのは少し寒い。

が、ここはやはり助け合いの精神。みんなが早く次に回そうという思いなのか、わりとすぐにシャワーが2台空いた。

風呂イスに腰掛け、シャワーを出す。うおおお〜、めっちゃ温かいお湯が勢いよく出てくれて超気持ちいー!!

6日間洗わなかった頭をようやく洗う。髪が山のように抜けてく。こんなに頭を洗わなかったのは自分史上最長だ。

シャンプーも全然泡立たないので二度洗い。ああー、頭皮が呼吸してる感じになってきた〜。快適〜!

体もしっかり洗う。濡れタオルで拭くだけの時とは全然違う気持ちよさ。入浴がこんなに感動的な出来事とは。

大きな湯船に入る。熱いお湯が継ぎ足しされているけど、うっすら白濁している。これはもう目をつぶるしかない。

はああ〜。湯船に浸かったのも久しぶり〜。適温で体が温まる〜。うちも早く水道復旧してくれへんかな〜。

湯冷めをしないように、素早く脱衣場に戻り、体を拭いて服を着る。暖房がついていて、ここでは湯冷めの心配ナシ。

さすがにドライヤーはなく、できるだけしっかりタオルドライをして、髪にタオルを巻いたまま外に出る。

自衛隊の隊員さんたちにものすごく感謝の気持ちを込めて「ありがとうございました」と言う…が、声が出ない。

血行が良くなった事でノドの腫れも大きくなったのか、自分でもビックリするほど声が出ない。なんてこったい。

先に出て車で待っていた亭主ドノと合流し、急いで家に帰る。ドライヤーで髪を乾かすと、久々のサラサラヘアー。

ああ気持ちいい。ずっとベタつきでのっぺりしていた頭が、久々にフンワリした。顔の肌ツヤも良くなってる。

やっぱお風呂ってすごいわー。大事だわー。お願いやから早く水道を復旧させて下さいー。

ま、周りは迷惑かも知れんけど、約1週間は風呂に入らんでも耐えられる事がわかった、被災地の6日目でした。

※9月20日(木) 記

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