幸せメール

2005-01-16 13:02:55 | 日記徒然
オーストラリアに留学している友人から
メールが届いた。
しかもこんな書き出しで。
「24歳にてやっと初恋かもっていうくらい今の好きな人に
はまってます。」
ちょっと驚いた。
いや、だいぶ・・・・。
そしてそんな友の変貌ぶりに
なんだかとても幸せな気持ちになった。

思い起こせば学生時代、
彼女は政治問題にとても意識が高かった。
なにぶん勇ましい女性が多い学校だったので
そういう人は周りにに沢山いたし、目指している人も多かった。
というわけで私たちも負けずに
新聞を読んだり授業で聞きかじった知識をひっさげては
討論めいたことをしていた。
心ない男性に振り回されては
TVタックルの田嶋陽子さんのように
ふたりしてガーガ-吠えていたこともあった。
どちらかというと
今世間で言う「負け犬」の定義にあてはまる人こそ
「勝ち犬」とされていたのだ。
地位と名声とお金があって、世間に振り回されない生き方。
結婚という枠なんかにはまるのは御免で、
でも恋人はいる自由な生活。
そんな生活を夢見る女子がなんと多かったことか。
私たちも最初はそんな風を切って歩く女性に憧れた。
でも就職活動を始めたあたりからどこかしら違和感を感じた。

そして社会人になって。
他の学校からきた女の子の話題といえば
「早く結婚して専業主婦になりたい。」
そればかり。
私はそれまでとのギャップに愕然とした。

今、思うと、それは一部の限られた人間が為し得る世界だ。
(世間と逆の意味での)「勝ち犬」の世界。
きっと環境も整っていて素質のある人。
そういう人こそが幸せに感じる世界。

でも、それが「私」という人間にとって
「本当に幸せな目標なのか」
と問いかけてみる。
するとやっとこさ「違う」と言い切れる自分がいた。
今までは怖かったのだ。そう言うことが。
それこそ「負け犬」のレッテルを貼られるようで。


というわけで開き直った友人と私。
なんだかメールを読んでいて思わず笑ってしまった。
気づくのが遅いよっていう周りの声が聞こえる気がする。
そういう意味ではもはや私たちは
「負け犬」(本来の意味での)。
でもいいじゃない負けたって。自分の生きたように生きてるんだから!
今度は政治家田中真紀子さんのように吠えてみる。
幸せ探しの旅はつづく。





























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