琥珀猫のヘンプ

趣味で始めたヘンプアクセサリーをアップしています、時々仕事のこともつぶやいています

ペリネイタル ロス

2022-03-25 17:58:55 | 仕事のこと
世の中は三連休
私は仕事してました
土日祝日はスタッフが少ないので
珍しくお産の係になり
赤ちゃんを取り上げた

その数日後にお腹の中で赤ちゃんの心臓が止まってしまった方の
お産のケアもした

今まで何人もの死産の方のケアをしてきた
元気に生まれるものと思って準備してきたのに 赤ちゃんが亡くなってしまうと言うことはママにもパパにも 全く想像していなかったこと

それでも赤ちゃんとのお別れを
きちんとする手助けをするのが
私たちの仕事

死産とわかった時から
赤ちゃんをお見送りする準備のお手伝いが始まる
もう ずいぶん前に退職したスタッフが
作ってくれたペリネイタルロスのパンフレットを渡して
入院までに赤ちゃんにしてあげたいことを考えてもらう
赤ちゃんに会うことはもちろん
一緒に過ごしたいのか
棺に入れるもの
着せるお洋服
母子手帳に記載するのか
手形、足形を残すのか
等々

今はコロナで付き添いは出来ないが
それまではパパが一緒に泊まったりもしていた

お産に付き添い、
生まれた赤ちゃんとの面会を設定し
ちゃんと赤ちゃんに会って
ご家族の希望に添って
一緒に手形や足形をとって
一緒に過ごす時間を造り
納棺のお手伝いをして
退院までの短い期間ではあるけれど
お世話をする

以前の日本では
汚いものには蓋をする
という考え方が浸透していて
死産した赤ちゃんに会うなんてと
早々に火葬して
お母さんに会わせなかった時代があった

今は、きちんとお別れの機会をつくることが必要と分かり
死産した赤ちゃんに会い
抱っこしたり
一緒に過ごしたりが当たり前になっている

以前死産したママが言っていた
この子がいたことが他の人の記憶にはない、知っているのは自分たちだけ
この子ことについて話す人がいないと

退院したあとも
何度か面接をして
話を聞く機会を設けている
辛い気持ちを話すことがでればと思っている

淡々とお世話をしている

死産した後に
また妊娠してお産に来てくれる方に
会うと本当に嬉しい

この仕事をしていると避けられないこと
こうしたことは
世の中にあまり知られることはない
死産した人に会って
始めて自分もそういう経験があると打ち明ける人が多い

元気に生まれる赤ちゃんの陰に
途中で旅立ってしまった赤ちゃんもいることを知って欲しい
元気に生まれることが
本当に奇跡に近いこと
その命を慈しんで
育てて欲しいと願う





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