こぐま経済研究所ブログ

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投信の運用成績悪化 1~6月、全体の85%

2010-07-13 17:29:20 | 日記
欧州の財政不安に端を発した世界的な株安や円高の影響で、投資信託の運用成績が悪化している。主な投信について、6月末時点での年初来の基準価格騰落率(分配金込み)を調べたところ、全体の85%に当たる486本が下落した。下落が目立ったのが中国やブラジルなど新興国の株式で運用するタイプ。国外からの投資マネーの縮小や金融引き締めが株式相場の低迷を招き、投信の成績に響いた。

野村総合研究所が、6月末の残高が100億円以上の追加型と株式投信571本を対象に調べた。

下落率上位10本のうち、日興アセットマネジメントの「日興AM中国A株ファンド2」(下落率29%)をはじめ5本を中国株投信が占めた。預金準備率の引き上げに加え、不動産バブル抑制策への警戒感から、主要指数の上海総合指数は6月末までの半年間で27%下がった。日興アセットや大和証券投資信託委託が運用するブラジル株投信も、株安が響き、下落率が18%前後と大きかった。

(中略)

一方、上昇した投信では、インドネシア株で運用するタイプや、金価格に連動する上場投資信託が好調だった。

日経 13日(朝刊)
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中国株に投資するファンドの運用成績悪化が目立ってきました。確かに今年に入ってから、金融引き締め策で資金を吸い上げることに力を入れて不動産バブルを抑制する動きが目立つ中国から、個人の投資マネーも少しずつ離れ始めたのかもしれません。新興国向けは特に変動が激しいので、昨年、金融危機後の資金を吸収した新興国ファンドから、今度は資金が安定志向の国内債券や主要国債券へ投資するファンドへ動き始めたという記事も少し前にありました。

本来、投資信託は長期保有が建前ではあるのですが、日本の投資信託に限っては、短期売買する方も多いようです。



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