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投信リスク説明を 金融庁が監督方針 新興国に重点

2010-12-07 21:22:43 | 日記
金融庁は金融機関に対して、投資信託を勧誘・販売する際の利用者への説明を丁寧に行うよう求める。新興国の株式や債券に投資する投信を中心にリスクの十分ば説明を重視するほか、その他のタイプの投信も含め、購入時、保有期間中や解約時にかかるコストを適切に説明するよう求める。監督方針を改定し、今後の検査・監督で重点的にチェックする。
金融庁が新興国の株や債券で運用する投信の勧誘・販売のあり方を重視するのは、高い分配金が期待できることなどから、証券会社などの中核商品になっているためだ。政治情勢の急変など特有のリスクがあるほか、売れ筋の商品の中には、運用成績を決める仕組みが分かりにくいと指摘されるものもある。

その他のタイプの投信も含め、乗り換えを勧める際に、投信の解約時、新たな投信の購入時や保有期間中にかかるコストについても丁寧に説明するよう促す。費用を考慮すると、投資家が考えているほどの利益を確保できないケースもあり得るからだ。

国内の株式相場が低迷するなか、個人投資家向けの投信の中心は海外資産で運用するタイプにシフト。販売会社が投信の乗り換えによる手数料の獲得に向かいやすい環境にあると金融庁は見る。事業年度(7月~翌6月)の途中で監督方針を改定し、投資家保護の観点から問題がないかチェックする。

日経 7日朝刊
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「丁寧に」というあいまいな表現になっていますが、それだけ投資信託の運用内容の説明は難しく、かつ投資家にも理解が得にくいところなのだと思います。今、魅力ある商品がほとんど、海外資産に投資して多額の分配金を支払うものに集中していて、これらの商品のリスクを本当に理解して購入しているのか疑問なところも感じているのでしょう。

実際のところ、今年の7月から目論見書が簡素化されました。ポイントを限定して作成されていますので、詳細は、店頭の営業マンから説明を受けることになります。そこで、説明を丁寧に!ということなのかもしれませんが、2時間もかけて説明したら、個人投資家は寝てしまいます。

値動きシミュレーションみたいな機能があるとわかりやすいかもしれませんね。外貨の動きで株や債券がどのように推移するか。安定型ファンドとの値動きの違いなどがわかると面白いと思います。このようなツールで説明した方が眠くなることもなく、興味をもって聞けるのではないでしょうか。


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