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原油先物が反落 2カ月半ぶり安値 株は反発 NY市場

2011-02-12 20:17:01 | 日記
エジプトのムバラク大統領の辞任発表を受け、11日のニューヨーク市場では原油先物が反落し、一時1バレル85.1ドルとほぼ2カ月ぶりの安値を付けた。エジプト情勢が沈静化するとの期待感から、原油の供給懸念がひとまず後退した。株式市場ではダウ工業株30種平均が反発したが、政権移行が順調に進まなければ原油高・株安要因となるリスクは残る。

原油先物の期近物は前日比1.15ドル安の1バレル85.58ドルで終えた。石油の輸送航路であるスエズ運河への影響など短期的な原油の供給懸念が和らいだ。原油価格は直近高値を付けた1月末から約7%下げている。エジプトの混乱に一応の区切りがついたとの見方がある一方で、周辺産油国へのデモの波及を警戒する声も根強い。11日のロンドン原油市場(ICEフューチャーズ)の北海ブレント先物相場は小反発。期近の3月物は前日終値に比べ0.56ドル高の1バレル101.43ドルとなった。

株式市場ではダウ平均が反発し、2008年6月13日以来2年8カ月ぶりの高値を付けた。エジプト情勢の沈静化期待や消費者心理の改善を映す指標の発表を受け買いが広がった。終値は前日比43ドル97セント(0.4%)高の1万2273ドル26セントの上昇となった。

日経 12日夕刊
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ついに、エジプト ムバラク大統領が辞任を決断しました。先月下旬からの連日のデモで民衆の意思に押し倒された感じです。自らのプライドもあり、選挙への立候補は取りやめていたものの任期満了までは続投方針だった大統領ですが、その希望も叶わぬこととなりました。辞任は副大統領が声明を発表する形で行われました。民衆は歓喜に包まれて、広場では花火も上がっています。

これを受けて、NY原油先物市場は、値下がりしました。ロンドンの北海ブレントは若干上昇。市場参加者によっては、今後の思惑が異なるようです。エジプトの問題はこれからの体制です。反大統領派の核となる人物がいないことも大きな問題です。今後の体制が固まるまでは、相場変動のリスクも高いと思われます。

こぐま経済研究所

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