こぐま経済研究所ブログ

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ブラジル景気に減速感 利上げ打ち止め観測も

2011-07-22 22:30:55 | 日記
ブラジル景気に減速感が出てきた。2011年の国内総生産(GDP)の実質成長率が、政府見込みの4.5%を下回り4%前後にとどまるとの見方が強まっている。金融の引き締めや物価上昇が消費減速につながるとの観測で、成長率見通しの下方修正が相次いでいる。ブラジル中央銀行は消費過熱への警戒から20日に今年5回目の利上げを決めたが、市場では今後は政策金利を据え置くとの見方が広がっている。

国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(ECLAC)は今月発表した中南米経済見通しで、ブラジルの11年の成長率を4.0%とした。昨年12月時点では4.6%を予想していた。今回の予測では中南米平均の4.3%を下回り、先行きに慎重な見方を示した。
国際通貨基金(IMF)も6月、金融引締めの影響を織り込んだ上でブラジルの成長率見通しを4月時点の4.5%から4.1%に修正した。中銀によるアナリストを対象に実施したアンケートでも、成長率予想は平均3.94%にとどまる。

年4%の成長率はブラジル経済の「巡航速度」の下限域。ただIMFは12年の成長率を3.6%と予想、一段と減速感が強まると見ている。

日経 22日朝刊
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中国と並んでブラジルも高成長を続けているものと思っていましたが、どうも減速感が漂ってきたようです。実質経済成長率の予想も、4%前後に下方修正されています。利上げなどによる金融引締めや物価上昇の影響で、小売が減少し経済が弱まってきたようです。これからオリンピックやワールドカップの開催を控えていることもあり、公共工事等、経済活性化の材料はありますが、利上げの影響の方が大きいのでしょうか。


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