こぐま経済研究所ブログ

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一致指数 大幅に改善 1月景気動向 過去3番目上げ幅

2011-03-08 22:36:36 | 日記
基調判断「改善に向けた動き」15カ月ぶり前進

内閣府が7日発表した1月の景気動向指数(2005年=100、速報値)によると、景気の現状を示す一致指数は106.2となった。前月に比べ2.5ポイント上昇し、過去3番目の大きな改善幅を記録した。企業の生産や雇用が持ち直しているためで、内閣府は景気の基調判断を1年3カ月ぶりに上方修正した。ただ中東・北アフリカ状勢の緊迫に伴う2月以降の原油高など、日本経済の下振れリスクはなお残る。

一致指数の上昇は3カ月連続。1980年以降の最高だった90年10月と07年8月の105.2を上回った。数か月先の景気動向を示す先行指数は0.9ポイント高い101.9となり、こちらも3カ月連続で上昇した。景気の基調判断については「足踏みを示している」との表現も維持しながらも、「改善に向けた動きもみられる」と付け加えた。

背景には企業部門の好転がある。1月は鉱工業生産財出荷指数が3.6%、所定外労働時間指数が4.3%上層し、指数を押し上げた。輸出の一時的停滞やエコカー補助金終了後の減産に歯止めがかかったため、生産や雇用が持ち直しつつある。

(中略)

内閣府は一致指数が2月も上昇すれば、基調判断を「改善」に上方修正する可能性もあるとしている。しかし資源・食糧価格の高騰や長引く円高、根深い欧州の信用不安といった懸念材料がくすぶっており、景気の先行きは予断を許さない。

日経 8日朝刊
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一致指数が3カ月連続して上昇。特に1月は過去3番目の大きな改善幅になりました。鉱工業生産財出荷指数など計15系列の指数で計算されますが、営業利益や中小企業売上高、有効求人倍率などもその系列のひとつ。少しずつ景気も回復傾向にありそうです。ただ、家計部門の改善は遅れているようです。エコポイント制度の縮小などが響いていいるようです。今月でエコポイント制度も終了。経済回復が一段と進めば、個人消費の回復も見込めるものと考えます。