今日は投資信託の評価のお話です。
以前にリターンとリスクのお話をしましたが、リターンは高く、かつ、リスクはできるだけ小さく運用するのが効率の良い運用と言われますが、この効率性を測る指標として、「シャープ・レシオ」というものがあります。
「シャープ」はこの指標を開発した、ノーベル経済賞を取得した、ウィリアム・シャープ氏からとったものです。
投信の年率換算したリターンから、定期預金などの無リスクの資産の金利を引き、その差額をリスクで割った数値として計算されます。
※リスクは通常、月次のリターン３年分（３６か月分）を素データとして標準偏差を求め、年率に直したものを使います。
計算式：シャープレシオ＝（リターン－無リスク資産金利）÷リスク
３年間のリターンが同じ投信でも、価格変動が大きい場合には、シャープレシオは低く、逆に小さい場合には、シャープレシオは大きくなります。投資信託を選ぶ際や購入後の運用評価をする際に、運用の効率性をはかる指標として、このシャープレシオを利用してみてください。
こぐま経済研究所