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日本は自力で守れる

2022-06-04 22:05:45 | 我が国の行方は?
今、日本に氾濫しているウクライナ戦争の記事を見ると、ウクライナに同情する記事に溢れています。同情するのは心地よく易しいことですが、しかしそこに留まっていては、アフガニスタンから撤退して、武器の売り場に窮した米国にとっては、古い武器が消耗して新たな武器が売り込める上に、天然ガスが安くなって倒産しかけていたガス会社群が息を吹き返して大儲け出来るという望み通りの利益を懐にしつつある慶事なのに対して、日本にとって得るところないどころか、物価が高騰して庶民の生活が困窮しただけ、という結果になるでしょう。「戦争の原因は貪欲だ」と、すでに2400余り前に、ソクラテスが喝破しております。このウクライナの戦争が両国のどのような欲望から起こったのか、その深い原因を追究して見ることが、日本人の知恵を膨らますことになるでしょう。この戦争は、ロシアには極東のウラジオストックと北方の飛び地・カリーニングラードという二つの良港しかありませんから、ロシア人にとっては南方の良港が是非とも欲しいという生存を賭けた最強の願望があり、その願望の先がウクライナのクリミア半島なのです。その願望を満たすために、何世紀も前にそこを占領したのですが、ソヴィエト連邦が崩壊した時に、そこもウクライナに返しました。ロシアにとってクリミア半島は死活的に最重要な土地ですから、その地をロシアが優先的に使わしてもらうという約束があったはずです。だから、返したのでしょう。しかし時が経過し、東欧諸国がUEに加入し、ウクライナにも米国が手を伸ばし始め、それを後ろ盾にウクライナはロシアとの約束(口約束だったのでしょう)を反故にして追い出そういう欲望を膨らまし始めたのです。プーチン大統領が「ウクライナの大統領の言うことは信用できない。条約書でなければだめだ」と言っているのは、そのことを指しているのは、間違いないでしょう。ウクライナはロシアと陸続きで、まさにロシアの肝臓部に当たる重要な土地です。ウクライナが米国から最新兵器を供給され、しかも原爆を所有されたら、永遠にロシアには南の良港がなくなる、ロシアは窮乏すると、切羽詰まった危機感から、プーチン大統領が戦争を決心したのでしょう。仮に、九州、四国、北海道が本州と陸続きで、良港が北海道の端と新潟くらいにしかなく、四国が敵対している強国と組んで刃向かい始め、高知にしか南の良港がないとしたら、私が首相なら、座して窮乏化を忍ぶか、高知を抑えに行くか、どう決断しただろうか。皆様なら、どう決断をされますか。私がウクライナの大統領なら、戦争を避けるために、ロシアの生存に関わる最強の願望を理解し、南の良港の一つをロシアに優先的に使用させ、そことロシア本土とを結ぶ高速道路を作ろう、東のロシア人が多く住む土地には自治権を認め、ウクライナ語とロシア語の二つを公用語として認める(大国に囲まれているスイスは裁判の判決もイタリア、フランス、ドイツ語の三国語で書かれておりますが、ウクライナの大統領は認めておりません)と提案したでしょう。それで戦争は防げたはずです。明らかに、ウクライナは政策を誤りました、知恵がなさ過ぎますます。今となっては、クリミア半島と東部二州の独立を認めるしかないでしょう。ブラジルの元・大統領が、ウクライナの大統領はTVでパフォ-マンスせず(失政を糊塗するために巧言令色するな、という意味です)、戦争を終わらせよ、と言いましたが、的を射た発言です。ロシアも大きな痛手を受けております。これ以上、ウクライナに味方して煽り立てると、世界が戦争に巻き込まれ、日本も北海道の基地や横手、左世保、沖縄が原爆に見舞われるでしょう。煽り立てるのではなく、声を大にして、両国と米国にさっさと戦争をやめろ、と言うべきです。貪欲は不幸の元です。
 戦争は貪欲から起こる。これを教訓に、日本が戦争に入るとすれば、ロシア、朝鮮、中国との国境紛争でしょう。国境を決めるのは、国力です。尖閣列島は中国が弱かった時に、竹島は朝鮮が弱かった時に日本が押さえた島です。両国が力をもってきた今になると、両国が自国の島だと言い始めたのも、時の流れです。力ではなく、平時に紛争をなくすには、尖閣諸島は中間線を引いて東西に、竹島は南北に分け合うのが最善でしょう。人の住めない島を巡って戦争すなど、貪欲の極みでしょう。北方四島は米国優位の軍事同盟がある限りは解決しないでしょう。
 日本は米国に守ってもらわないとも守れない、という意見が大声で叫ばれておりますが、本当に守れないのでしょうか。守れると思います。スイスは海のない国ですが、ナチス・ドイツも攻め込みませんでした。成年男子皆兵のゲリラ戦略で国を守ったのです。日本はスイスと違って、大海に守られた要害の地です。スイスのように本気で守る気になれば、アメリカとの条約がなくても守れます。まず日本が強い時に占拠した島ですから、譲るべきは譲り、戦争の元を絶つことと、武器を売らないと経済が傾く米国優位の条約を破棄して、スイスモデルの自己防衛を実現することです。それには、今、3月31日に高校を卒業し、4月1日から大学が始まりますが、大学の入学を欧米と同じように9月1日に始まるように改め、4月から7月31日までを当年男子全員入寮のゲリラ軍事訓練に当てます。午前中は外国語と文学、或いは理数科教育、午後は軍事訓練日程です。そしてその後は、すべての青・壮年男子は1年に2週間の訓練を受けます(スイスと同じ)。日本は大海に囲まれておりますので、占領するのは難しいのですが、占領されると、追い出すのも難しいので、国民全員がゲリラ兵となって、敵をせん滅する訓練です。しかし上陸を防ぐには専門兵による対艦兵器が、空からの攻撃を防ぐには専門兵による迎撃戦闘機が必要です。米国は日本に戦闘機の製造を認めておりません。日本の独立が恐ろしいのです。日本が中国と組めば、韓国も台湾も保てません。米国はアジアへの足がかりがなくなるのです。実際は米国の方が日本を必要としているのです。日本人は敗戦後、思考停止してしまって、誤解しているのです。日本は敗戦以来、政治も外交も経済も軍事も司法も米国に抑えられて、奴隷根性に成り下がってしまっているのです。日本はしっかりと自分の足で立つべきです。ウクライナの政治家も無能でしたが、対岸の火をみて右往左往している日本の腰抜け政治家も見苦しい限りです。米国のあおりを受けてロシアとの戦争になり、国土が荒廃し、国民が疲弊しているウクライナを反面教師として国を立て直すべきです。日本国民よ、しっかりしろ!知恵を磨き、志を高くせよ!

「生の哲学・死の美学」~孔子・ソクラテス・釈尊・イエスに問う~

2022-05-31 21:33:26 | 哲学
「人はどこから来て、どのように活動し、どこへ往くのか」に関心のある方は、https://www.google.co.jpにアクセスして立ち上げ、検索欄からhttp://koenzikai.web.fc2.comを
開いて下さい。新書本1冊分ほどございます。テーマは政治、芸術、論理、倫理、哲学、宗教など多岐に渉ります。スマホでは無理です。末尾から前へ読まれるのもお勧めです。ご自分の哲学を映す鏡として利用して頂ければ、と願っております。

我が国の行方へは?

2014-11-29 22:40:39 | 憂国日記
今、我が国は世界史上最初の高齢化社会になり、有力企業の海外進出による国内経済の縮小、安い給料で働かざるを得ない大量の若者たち、国家財政の破綻に直面したことによる年金生活者からの搾取、国境を接している朝鮮半島、中国、ロシアとの険しい対立、それにもかかわらず、身を削って考えることから逃げる多くの国民。この事態は、どう楽観的に考えても、幕末・明治初期の第1次、敗戦による第2次に次ぐ第3次の革命的な大改革を必要としております。この予感される激動に身がすくんだのでしょうか。「美しい国」とやらで昔の夢を追う内閣、うろつく政治家、深淵から目をそらす新聞やTVや雑誌、気力を失った思想家、人生の終末を医者に委ねて横たわる大量の老人たち、この国勢を体現されている天皇。私は戦前、植民地だった朝鮮半島で生まれ、敗戦で引き揚げて来て、敗戦による第2次の苦難がどれほど厳しいものだったか、体験しております。今の成り行きでは、国民が又しても臍を噛んでのたうつことになるのでは、と深く深く危惧しております。私はこの国難に対応する試案を数年前に公表しました(http://syouzirou.web.fc2.com/)(この提言の本文の中、下から8行目「年金生活に入ったあとで」は「年金生活に入るまでは」の誤りです)。この危機を上手く乗り越えられたら、世界に大きな影響を与えるでしょう。1人の力ではどうにもなりません。皆さんも是非一緒に考えて下さるよう心から願っております