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神社(じんじゃ)が破産(はさん)…って、どういうことなのか調べてみた。

2012年05月09日 17時00分00秒 | 日刊こどもしんぶんWEB版

できるだけ多くの方に、メルマガ・日刊こどもしんぶんを「知って」…役立ちそうと思っていただけた方には「買って」…いただけるよう、

いわゆる「商品見本」として、過去に配信したメルマガから、一つえらんで公開している、日刊こどもしんぶんWEB版です。

今回は、「4月26日木曜号」の全文です。

 

 

社会・公民・歴史

 

弘前東照宮(ひろさきとうしょうぐう)が破産(はさん)

重文(じゅうぶん)の本殿(ほんでん)、

売却(ばいきゃく)の見通し(みとお-し)

 

msn.産経ニュース 4月190日木曜11時1分配信

記事のあるサイト

http://sankei.jp.msn.com/life/news/120419/trd12041911010008-n1.htm

 

弘前市(ひろさきし)笹森町(ささもりちょう)の

宗教法人(しゅうきょうほうじん)「東照宮(とうしょうぐう)」が

地裁(ちさい=地方裁判所=ちほうさいばんしょ)弘前支部(しぶ)から

破産手続き(てつづ-き)開始の決定を受けたことが19日、分かった。

国の重要文化財(じゅうようぶんかざい)に指定(してい)されている

東照宮本殿(とうしょうぐうほんでん)は今後、

競売(きょうばい)などで売却(ばいきゃく)される可能性(かのうせい)もある。

神社の破産は全国で2例目という。

 

というニュースです。

 

かんたんに言うと、青森県にある神社・弘前東照宮が、

「破産(はさん)」…

つまり、借り(か-り)ていたお金を返せなくなって、倒産(とうさん)しちゃった…

そのせいで、国の重要文化財に指定されている=

つまり国が歴史的に大事なたてものとして認定(にんてい)した

「東照宮本殿」という、約400年前にたてられた貴重(きちょう)な「たてもの」が、

「売り」に出されちゃうかもしれない…

ということです。

 

神社が倒産…

(わたしは)きーたことがありません。

記事にも、神社の破産(倒産)は全国で2例目とあるですので、

めずらしいことではあるようです。

 

というか…

神社も、ふつーの会社とかと同じように、倒産(破産)するモノだったんですね…。

 

と言っても…

神社が倒産(破産)する…というのが、どういうことなのか、いまいちよく

わたしにはわかりません。

 

というわけで、今日は、この「神社の破産」とは、どういうことなのか、

調べるです。

 

 

まず、ふつーの会社の破産(倒産)のしくみから見るです。

東京商工(しょうこう)リサーチという会社のホームページにある「用語辞典」です。

http://www.tsr-net.co.jp/risk_management/dictionary/kana_ta/1200758_1655.html

 

かんたんにまとめると…

まず、わたしたちが会社がつぶれるときにまずイメージする「倒産」ということばは、

実は「法律(ほうりつ)」には出てきません。

借金が返せなくなったりして会社を続けるのが「困難(こんなん)」な

状態(じょうたい)になったことを、一般的(いっぱんてき)に「倒産」と呼んでるです。

 

ちなみに、「経営(けいえい)破綻(はたん)」も、同じ意味と言っていいと思うです。

 

で、倒産にはいくつか種類(しゅるい)があり、大きくは

再出発を目指す「再建型(さいけんがた)」の手続きと、

会社をなくしてしまう「清算型(せいさんがた)」の手続きがあり、

記事にある「破産」というのは、会社をなくす「清算型」の倒産の一つ。

 

記事にある神社は、「破産」手続きをはじめる…とあるですので、

再出発を目指すのではなく、

完全に「消滅(しょうめつ)」してしまうタイプの「倒産」になる、ということです。

 

で、この破産手続きですが、じっさい何をするかというと、

裁判所が、神社の財産(ざいさん)…「土地」とか「たてもの」とか…が、

いくら分くらいの金額になるかを計算し、

お金をかしていたヒトに、公平に「分配(ぶんぱい)」=分けるわけです。

 

お金をかしてたヒトは、全額は返ってこないですが(だから倒産するわけですが)、

裁判所の管理(かんり)のモト、

公平に(かしてたヒトが一人とはかぎらないので)、

いくらかのお金を返してもらえるわけです。

 

で、この手続きをすすめるために、神社の財産である「東照宮本殿」も、

「売り」に出されちゃうかもしれないわけです。

 

と、ここまでが「ふつーの会社」の「破産」です。

しかし、なんせ「神社」ですから、「ふつーの会社」と同じとはかぎりません。

なので、今度は「神社」について調べていくです。

 

 

まず、そもそも「神社」とは?

 

神社は、長く複雑(ふくざつ)な歴史を持っているので、

ひとことでいうのはむずかしいです。

 

とりあえず、以下の3つのサイトを参考(さんこう)にまとめてみるです。

ネット関連会社が作っているサイト「All About」

http://allabout.co.jp/gm/gc/4971/

神奈我良(かむながら)という神社を運営(うんえい)している団体のホームページ

http://kamunagara.com/sin/jinjatoha.html

諏訪大社(すわたいしゃ)パワースポットという個人のサイト 

http://blog.livedoor.jp/suwataisya/archives/cat_59953.html

 

神社とは、日本に古くからある神様を信仰(しんこう)する、

神道(しんとう)という宗教(しゅうきょう)に基づ(もと-づ)いて作られた

宗教施設(しゅうきょうしせつ)で、

目に見えない「神様」祀る(まつ-る)場所です。

なお「祀る」とは…weblioというサイトの三省堂大辞林という辞書です。

http://www.weblio.jp/content/%E7%A5%80%E3%82%8B

 

祀られている神様は、

古事記(こじき)や日本書紀(にほんしょき)などに

登場する神様たち=天照大神(あまてらすおおみかみ)など=や、自然の神様、

あるいは歴史上かつやくして

のちに神様になった人物=菅原道真(すがわらみちざね)など=で、

神社によってちがうです。

 

なお、記事に出てくる弘前東照宮は…青森県歴史観光案内所のサイトです。

http://www.aotabi.com/ao/hirosaki/tousyougu.html

「東照宮」という名前がついているところは、

「東照大権現(とうしょうだいごんげん)」…神様になった徳川家康(とくがわいえやす)が

祀られている神社で、ここもそうです。

 

 

では次に、神社は、ふつーの会社とはどうちがうのでしょう?

出雲大社(いずもたいしゃ)紫野教会(むらさきのきょうかい)という神社のサイトです。

http://www.izumo-murasakino.jp/gendai-001.html

 

かんたんにまとめると、

多くの神社は、法律上「宗教法人(ほうじん)」という団体になっているです。

(そうなっていない神社、個人の持ちものだったりするモノもあるです)

まず、この「法人」とは…weblioというサイトの三省堂大辞林です。

http://www.weblio.jp/content/%E6%B3%95%E4%BA%BA

つまり、「人間」ではないけど、法律上は、

人間と同じように、権利(けんり)を持ったり義務(ぎむ)を負った(おっ-た)り…

つまり人間のように扱わ(あつか-わ)れる「団体」のこと。

つまり、「法律の上での人(ヒト)」ということで「法人」なわけです。

 

で、その「法人」には、どういう目的のどういう団体かによって、種類があるです。

株式公開入門Naviというサイトです。

http://www.ipo-navi.com/pickup/company/system/type.html

表があるですが、

ふつーの会社などはこの中の「営利(えいり)法人」…

つまり、利益(りえき)をもとめて作る法人に分類されるです。

それに対し、宗教法人はこの中の「公益(こうえき)法人」…

公益(こうえき)=みんなの利益・みんなのためになる=法人に分類されてるです。

 

で、営利法人と公益法人では、その目的がちがうので、

法律上、たとえば、はらわないといけない税金の決まりなどがちがうのです。

 

しかし、どちらも法人という意味では同じなので、

権利や義務もふつーの人間と同じように持っている。

つまり、お金を借りることもできるし、借りれば(アタリマエですが)返す義務が、

どちらの「団体」にもあるわけです。

 

ここで、最初の記事のつづきを見るです。

 

県神社庁(けんじんじゃちょう)によると、

負債(ふさい=返さないといけないお金)は約2億円。

東照宮は、先々代(せんせんだい)の宮司(ぐうじ)の時代に

隣接地(りんせつち)で運営していた結婚式場への過大投資(かだいとうし)などで

経営難(けいえいなん)に陥り(おちい-り)…

 

つまり、ふつーの会社のように、(法律上いろんな制限=せいげん=はあるですが)、

結婚式場を運営したりもできるわけです。

ただ、その結婚式場にお金をかけすぎ、借金がたまってしまっていたわけですね。

 

神社も、「組織」「団体」である以上、

おつとめしているヒトがおり、

そのヒトが生きていくために「給料」のようなモノも必要です。

そういう意味では、ふつーの会社とかわらないわけです。

お金をかせぎ、そのお金ではたらいているヒトに給料をはらわないといけない。

 

では、神社はどうやって収入をえているのでしょう?

ひきつづき、さきほどの出雲大社紫野教会という神社のサイトです。

http://www.izumo-murasakino.jp/gendai-002.html

 

とりあえず思いつくのは、わたしたちが神社に行くとチャリンってやる…

「賽銭(さいせん)」です。

ただ、賽銭は、ふつーみんな小さな金額ですよね。

だから、これだけではほとんどの神社はやっていけません。

神社の収入のメインは、祈願料(きがんりょう)あるいは祈祷料(きとうりょう)です。

厄払い(やくばらい)や七五三、

縁結び(えんむすび)や商売繁盛(しょうばいはんじょう)などを、

神様にお願いする祈願(きがん)の時に、はらうお金です。

 

こうして、神社も、会社と同じように、

収入をえたり、「給料」をはらったり…つまり「経営(けいえい)」されてるわけです。

 

で、モノが売れなくなったりして商売がうまくいかなくなり、借金を返せなくなると、

会社が倒産するとの同じように、

収入がたりなかったりして借金を返せなくなると、神社でも倒産してしまうんですね。

 

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