「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

「差別はダメ」では、差別はなくなりません。その構造(ステレオタイプにした後、差別・偏見と結びつく)を社会心理学の視点から理解することで、解決に少しでも結び付けて参りましょう!

2020-08-12 10:07:18 | 教育

 コロナに関連する差別、偏見をなくしていかねばなりません。

 そのためには、疾患に対する正確な知識とともに、教育における差別偏見をなくす取り組みが求められます。

 「差別、偏見をやめましょう。」というだけでは、なかなか解決されないと思っています。

 もう一歩、踏み込む切り口を、村山綾さんが論説(『都市問題』2020年7月号「コロナ禍における差別と不寛容―社会心理学の視点」)に書かれています(朝日新聞2020.8.12 https://digital.asahi.com/articles/DA3S14583878.html)。

 ステレオタイプにしたのちに、「偏見」「差別」に結び付けてしまうという構造を理解することが述べられています。

 今回は、「夜の街」とステレオタイプに連呼したところに、ひとつの誤りがあったと思われます。
 社会心理学の視点から構造を理解し、その構造が形成されないようにしていく努力が求められます。


 なお、差別が生じるから、情報公開をしないという対応については、さらに慎重な考察が求められます。
 その是非はさておき、情報公開は、差別とは、別次元の話として、現実的に対応していくこととなると考えます。
 一律、情報公開をしないというのではなく、医療従事者には、公衆衛生の観点から公表すべきであるし、公共施設の利用者には、体調管理のために公表すべきです。

●感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)
https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=410AC0000000114#C

(情報の公表)
第十六条 厚生労働大臣及び都道府県知事は、第十二条から前条までの規定により収集した感染症に関する情報について分析を行い、感染症の発生の状況、動向及び原因に関する情報並びに当該感染症の予防及び治療に必要な情報を新聞、放送、インターネットその他適切な方法により積極的に公表しなければならない。
2 前項の情報を公表するに当たっては、個人情報の保護に留意しなければならない。



●朝日新聞2020.8.12








************朝日新聞2020.8.12一部抜粋*****************
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14583878.html

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