「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

37.5℃に涙はいらない。是非とも、日本の病児保育問題を解決へ!病児保育の人材育成にも力を!

2015-05-19 17:46:37 | 各論:病児保育

 37.5℃は、保育園が預かってくれる基準のひとつ。それ以上だと、預かれなくて、親御さんが急にお仕事をお休みし、その子の面倒をみることとなります。
 もちろん、親御さんが病気の我が子の看病をすることが、その子にとって一番よいことではありますが、それを許さない社会の現実があります。
 仕事を急に休まざるを得ない親御さんが、困り果てぬように、親御さんに代わる第二の選択肢として、病児保育の仕組みの整備が今の日本に求められています。
 もちろん、ここ中央区にも。
 

 私も、このクリニックを開業した2001年から、当院で病児保育を開始し、現在も続けています。
 そのニーズは、増えるばかり。

 あるとき、病児保育の問題を解決したいと、突然お電話いただき、変わったことをいう若者と思いながら面会したのが、駒崎弘樹氏との付き合いの始まりでした。
 当院の財務諸表を詳らかに示しながら、病児保育の不採算性も含めたその難しさを伝えました。

 彼は、施設型の発想にこだわることなく、派遣型で病児保育をするNPOフローレンスをつくり、NPOという手段を用いて、都内、関東周辺において病児保育を展開しています。

 さらに今後、必要になるのは、病児保育を担う人材。

 駒崎氏は、病児保育ができる知識、技術を習得する機会を、スマホやパソコンからe-learningできるようにし、技能を習得したひとには、「認定病児保育スペシャリスト」と資格認定制度を創りました。
 その学びの仕組みを運営する「一般財団法人 日本病児保育協会(JaSCA)」において、私も理事のひとりをさせていただいています。
 http://sickchild-care.jp/

 今日はその理事会の日でした。


 病児保育を担う人材の育成も大事な話です。
 実習の現場として、当院もご協力させていただいています。
 今までに、9名の実習生が来られました。


 病児保育の解決、そのための病児保育の人材育成にも、これからも積極的に取り組んでいきたいと考えます。
 
 誰か、「認定病児保育スペシャリスト」となって、病児保育をして下さるかたは、おられませんでしょうか?


 最近、『37.5℃の涙』という病児保育の現場を描くマンガが出版されたということです。
 ぜひ、そのマンガも手に取って、現場も知りつつ、興味のある方は、病児保育を担うひとになっていただければと考えます。

 37.5℃に涙がいらない社会となりますように。
 

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