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北海道では、日本脳炎の予防接種がない!?

2010-07-30 10:52:41 | 小児医療

  日本脳炎の予防接種、済んでいますでしょうか。
 積極的勧奨をやらない時期がございましたが、今は、昔のように、積極的に勧奨しています。

 ところで、小児科医のメーリングリストで、北海道では、日本脳炎の予防接種がなされていないということが話題になっています。
 移動が多い昨今、これは問題です。

 また、予防接種をしない理由が、日本脳炎を媒介する蚊(コガタアカイエカ)がいないからということでしたが、近年、北海道では、その蚊の存在が言われています。
 よって、北海道でも、日本脳炎予防接種が必要であると考えられます。


<北海道で日本脳炎がなされない法的な縛り>
予防接種法の第2章「予防接種の実施」の第3条の第2項に
「都道府県知事は、前項に規定する疾病のうち政令で定めるものについて、当該疾病の発生状況等を勘案して、当該都道府県の区域のうち当該疾病に係る予防接種を行う必要がないと認められる区域を指定することができる。」

とあり、

予防接種法施行令には
定期の予防接種を行うことを必要としない疾病
として
「第2条 法(予防接種法のことです)第3条第2項の政令で定める疾病は、日本脳炎とする。」

と、あります。

国の法律と政令に
「日本脳炎の接種は、知事の判断で省いていいですよ」
と、定めていることになります。

実際に、
「厚労省が北海道は日本脳炎の免除地域だと指定して、それを受けて道が今年も日脳は免除されますと決定して各市町村に通知している。」とのこと。


<北海道でも日本脳炎を媒介する蚊がいます。>

http://idsc.nih.go.jp/disease/JEncephalitis/QAJE02/fig02.gif

<予防接種をしないで日本脳炎発病の例>
 関東地方の小学生。居住地区近隣には豚舎もないし・・という
理由でワクチンを受けていなかった。
 夏休みに九州・某県の親戚の家に1週間ほど遊びに行った。
帰ってきてから発病し入院。大病院転院したが、亡くなった。

以上、

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