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ニュースの3分類(石戸 諭氏による):速報、分析、物語

2019-09-22 11:09:33 | シチズンシップ教育

 ニュースの三分類、メディアに接する場合のひとつの基礎知識として大事だと思います。

 石戸 諭氏(記者 / ノンフィクションライター。元毎日新聞、BuzzFeed Japan記者。ハフポスト日本版レポーター。)が分類されています。


1、速報:速報は文字通り、素早く仕上げて出すニュースだ。新聞の事件・事故記事が代表的なスタイルで、各社とも誰が書いても同じように伝えられるように、基本型がある。ストレートニュースとも呼ばれる。調査報道により、どこよりも早く書く「特ダネ」も含まれる。

2、分析:起きた出来事を意味付けるニュースのスタイル。いきなり発生したことだけ報じられても、その意味がわからないことは世の中にはたくさんあり、その筋の専門家に取材を重ねたり、内部に特別な情報源を作ったりして、一体何が問題なのか、背景に何があるのか、これまでの歴史ではどうだったのかを解説していくというニュース。

3、物語:物語は、起きたことを深掘りし、裏に隠されている「ストーリー」を発掘し、事象、人、会社……と、一つの「物語」として描き出すスタイルのニュース。



******三分類部分を抜粋******
https://www.huffingtonpost.jp/entry/satoru-ishido_jp_5d842167e4b0957256b4110a

ニュースの3分類
私はニュースを3種類に分割して考えている。それは速報、分析、物語だ。

速報
速報は文字通り、素早く仕上げて出すニュースだ。新聞の事件・事故記事が代表的なスタイルで、各社とも誰が書いても同じように伝えられるように、基本型を徹底的に教え込まれる。ストレートニュースと呼ぶこともある。野球の投手でも基本はストレートなので、ニュースの基本中の基本だ。

速報の最大の勲章はどこよりも早く書くストレートニュースの「特ダネ」だろう。この中には、映画に出てきたような調査報道によるそれも含まれる。

「〜〜逮捕へ」「新大臣に〜〜を任命」「新社長にX氏」というニュースを読んだことがないという人はいないと思う。

分析
分析は、起きた出来事を意味付けるニュースのスタイル。いきなり発生したことだけ報じられても、その意味がわからないことは世の中にはたくさんある。

その筋の専門家に取材を重ねたり、内部に特別な情報源を作ったりして、一体何が問題なのか、背景に何があるのか、これまでの歴史ではどうだったのかを解説していくというニュースだ。

得意としているのは、専門的な知識を持っている記者。例えばある業界や国を長く取材している、政治、経済、司法、科学、スポーツといった特定の分野に強い記者である。

これまで何人か「分析の名手」と仕事をしてきたが、彼らに共通していたのは情報へのドライな視点だった。

取材をしていれば、必ず「こうあってほしい」という思いが出てくる。追いかけている問題を報じたい、となればバイアスもかかる。しかし、彼らは都合のいい情報ほど信じることはせずに、本当なのかと疑うところから仕事を始めていた。

人間は、常にこうあって欲しいという情報に弱いというバイアスがある。こうだったらいいな、自分が信じるほうに物事が進んでいってほしいなと思う。

もちろんニュースの仕事に取り組む人たちもバイアスから逃れることはできないが、だからこそ、安易に飛びつかずに理性をもって情報に向き合う。自分をも疑う理性が分析の肝なのだということを彼らから学んだ。

物語
物語は、起きたことを深掘りし、裏に隠されている「ストーリー」を発掘し、一つの「物語」として描き出すスタイルのニュースだ。事象、人、会社……。

どんな些細なことでも、深掘りすれば表には出てこない「物語」のタネを多くの人は持っている。

人は物語ることから逃れることはできない。単なる事実関係の説明からは読み取れないことを、物語化することで理解しようとする。

これは私がしばしば参照点にしている、ある文芸運動とリンクする。それは、1960年代〜70年代にかけて隆盛し、後年のノンフィクションに大きな影響を与えたニュージャーナリズムだ。

ニュージャーナリズムの書き手たちは徹底的に取材を尽くせばシーンを小説のように描くことも可能ではないかと考えた。アメリカで勃興した運動は、やがて海外にも伝播していく。

いま手元にある毎日新聞社編『日本を震撼させた200日 記者の眼ロッキード疑獄』は、ニュージャーナリズムの強い影響下にある一冊だ。特に前半は唸るような取材とディティールの積み重ねによるシーンで構成されていて圧倒される。冒頭の田中角栄元首相の逮捕シーンの描き方が実に面白いので引用してみよう。

《「東京地検です」

押し殺したような声に田中は一瞬にしてすべてを悟った。きわめて事務的な二、三のやりとりのあと、田中は観念したように車に乗り込んだ。(中略)タカをくくっていたマスコミ陣は田中邸をまだ張っていなかった。たまたまこの日取材に来たある週刊誌カメラマンが辛うじて“決定的瞬間”をモノに出来ただけだった》

まさに「見てきたように本当のことを書いている」シーンから物語は動き出す。マスコミはまだ張っていなかったという描写から、そこに毎日新聞記者はいなかったと考えるのが自然だろう。なのにどうして、悟った表情だったとわかるのか。

それはシーンを描くために取材を重ねたからだ。東京地検の関係者、田中邸にいた家族や書生らに取材を重ねてシーンを組み立てていったことが手に取るようにわかる。

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