「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

「スマホ脳」が進んだ2050年を想像するとすると。あくまでも想像の世界。

2021-05-28 09:06:14 | 小説 Judge

 2050年、日本の学校では、全員i-padを用い、授業を受けています。画面を通した一斉遠隔授業。教師不足が深刻化し、企業が開発し時の政権が採用を決めたバーチャル先生(米国製)です。もちろん、電子教科書で、紙の教科書は、10年前に廃止。

 調べる問いをi-pad前で呟けば、その回答が即、入手できます。

 大学入試は、廃止されました。過酷な「受験戦争」は死語に。日々の学習の履歴がすべてi-padで把握され、平均にどれだけ近かったかが高得点、離れたら低得点、政府や政府が推し進める施策に反対の考え方を示すとマイナス得点、それら毎日点数が集計され、小学校から高校卒業までの総得点で入学できる大学が決まる仕組みに。学校の握る情報は政府が共有でき、個人情報保護の対象外。
 すなわち、平均であること、「普通」であること、周りから外れないことが優等生の条件で徹底された。

 今や、日本人に「問い」はなくなりました。考える作業がなくなり、悩みから解放されたかのようでした。なお、人工知能が悩み過ぎて故障の原因になる事例は日常茶飯事。

 ICT教育のハード面の整備は、世界一進みましたが、国際学習到達度調査(PISA)は、世界最下位。画一化世界一。

 2060年、日本政府の今まで“先送り”してきた財政が破綻を来たし、日本政府の所有する土地・建物をアメリカに売却し、借金返済に充てることとなりました。時の総理は「想定外」を連発。日本の国土の7割の土地の所有者は、アメリカ政府となりました。

 2090年、国民投票がなされ、9割の賛成多数で、2100年からアメリカの第51番目の州となることが決定しました。アフリカでは、中国となる国が大半に。

 2150年、人工知能の人格権が日本で認められました。2200年、人工知能によるヒトへの差別が社会問題化しています。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする