「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

小児科師 故中原利郎先生の過労死裁判 最高裁和解と 小児科救急問題

2010-07-10 12:38:56 | 小児医療

 「小児科師 故中原利郎先生の過労死裁判」が7/8に最高裁で和解が成立しました。

 今後、同じような医師の過労死事件が出ないことを、願うばかりです。

****「小児科医師中原利郎先生の過労死認定を支援する会」ホームページから***
http://www5f.biglobe.ne.jp/~nakahara/

中原過労死事件とは 

 都内の病院に勤務していた小児科医・中原利郎先生は過重労働による過労から欝病を発症し、1999年8月16日、病院屋上から飛び降りて亡くなりました。享年44歳でした。遺族は中原先生の死が労災であることの認定と、それに関する病院の責任を問い、裁判を提起。東京地裁で、過労による労災であることは認められ判決が確定しました。しかし病院の責任は地裁、高裁とも認めなかったため、遺族は最高裁に上告受理申立をして争いました。
 最高裁は「我が国におけるより良い医療を実現するとの観点から」双方に和解を勧告。2010年7月8日、和解が成立しました。


 2010年7月8日、最高裁第二小法廷(古田祐紀裁判長)で、故中原利郎医師の遺族と同医師勤務先病院の間で争われていた民事訴訟の和解が成立。病院は中原医師の死に対して深く哀悼の意を表し、和解金を支払うこととなりました。病院の安全配慮義務違反を認めない東京高裁判決の見直しと撤回を求め、遺族が最高裁に上告受理申立を行ってから1年半。「よりよい日本の医療のために」と異例の和解勧告を行った最高裁の意向に沿い、双方が歩み寄った結果です。

*****以上*****

 小児科救急問題をうまくまとめたスライドが、ネット上にアップされていましたので、掲載します。
 大矢幸弘先生( 国立成育医療センター第一専門診療部アレルギー科)作成
⇒ http://www5f.biglobe.ne.jp/~nakahara/oyalectr.files/frame.htm#slide0028.htm

 <スライドまとめの部分のみ抜粋>
まとめ

•日本の小児科医数は英米に比べて少ないわけではない

•英米では家庭医や救急医が担っている仕事まで病院小児科医が担っているので過労になる

•かつては地域のかかりつけ医がしていた時間外診療を今では病院小児科医が行っている

•非救急患者の診療に忙殺されて本当の救急患者への対応が充分とれない

•時間外診療(夜間や休日)と救急医療を分離して、医師の人手を有効活用すべきである。

以上、

コメント (1)
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7月9日(金)のつぶやき

2010-07-10 01:59:41 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
09:51 from web
10・11日月島西仲通り(もんじゃ)商店街恒例の草市。この行事で夏の到来を感じます。 商店街仲間達と楽しく子ども向け企画に勤しみたいと思っています。考えた末の企画はヨーヨー釣りと型抜き。今年は新企画として、店に立ち寄って下さった皆様に、うちわのプレゼントもあり!そのうちわがお得。
18:31 from web
人が健康になるまち、人が安心して暮らせるまち、そして、美しいまち中央区でありたい。日本の街は、美しくないというが、中央区もある意味そうかも。美しい街並みが一つずつ壊れていく状況。2006年の景観法に期待したいが、本区には景観計画も景観審議会もなく、都市計画審議会で対応するという。
by kosakakazuki on Twitter
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