日経新聞夕刊5/25コラム『明日への話題』で、
一橋大学名誉教授野中郁次郎氏が書いていた文章が
「知識のあり方」についてたいへん参考になったので、
掲載したい。
野中氏は、
経営学者ピーター・ドラッカーが、
『経済人の終わり』(1939年)で、
ナチスの本質を暴き、
現在の経営で一般化している
「戦略経営」「事業部制」「目標管理」「民営化」
などの概念を生み出したことや、
『断絶の時代』(1969年)で、
情報化社会への移行と
「知識社会」を予言できたことを例えに出し、
不確定の未来を、正しく予見できたとし、
なぜ、彼がそれを出来たのか分析した。
①知の達人が身近にいたこと。
ドラッカーの子ども時代、
父がハプスブルク帝国の
政府高官だった関係で、
シュンペーター、ハイエク、トーマス・マン、フロイトなど、
家に集まる知の達人と身近に接していた。
②多彩な職業を経験
新聞記者や証券アナリスト、コンサルタントなど経験。
③広い研究分野
経営学の範疇を越えて、
政治理論、米国史、経済史、哲学、美術などを研究。
結局、
「高質の経験」によって形成された
豊かで広く深い「知の生態系」が、
ピーター・ドラッカーに、
鋭い洞察力を与えたと分析している。
以下、野中氏の文章を抜粋。
*************
知の生態系の発展には、
科学性だけではなく人間観、世界観などの
大局観が欠かせない。
あらゆる知識は、その下でつながりつつ
深みを増していく。
知は、専門特化した孤立した状態ではなく、
相互関係の中で創られる。
今の日本は、
未来を見通す知の力を、
どう育成するかが問われている。
***抜粋終わり***
私自身、反省させられる文章であった。
科学的だけでなく、
人間観、世界観を培っていかなくてはならない
私への課題をまさに、
言い当てられたのであった。
また、別の観点で言えば、
中央区の子ども達に、
ここ中央区と言う地の利を生かし、
「知の達人と出会う場」をどんどん
つくって行きたいと考えている。
一昨年の秋の「政治学」の授業や、
昨年秋の「世界一受けたい授業in中央区」に
引き続き、何か出来ないかと考えている。
多くのNPOと連携してやれるとなおよいと考える。
連携していただけるNPOがあれば、
みんなの子育て広場“あすなろの木”に
ご連絡下さい。
(電話03-5547-1191 ファックス03-5547-1166)
一橋大学名誉教授野中郁次郎氏が書いていた文章が
「知識のあり方」についてたいへん参考になったので、
掲載したい。
野中氏は、
経営学者ピーター・ドラッカーが、
『経済人の終わり』(1939年)で、
ナチスの本質を暴き、
現在の経営で一般化している
「戦略経営」「事業部制」「目標管理」「民営化」
などの概念を生み出したことや、
『断絶の時代』(1969年)で、
情報化社会への移行と
「知識社会」を予言できたことを例えに出し、
不確定の未来を、正しく予見できたとし、
なぜ、彼がそれを出来たのか分析した。
①知の達人が身近にいたこと。
ドラッカーの子ども時代、
父がハプスブルク帝国の
政府高官だった関係で、
シュンペーター、ハイエク、トーマス・マン、フロイトなど、
家に集まる知の達人と身近に接していた。
②多彩な職業を経験
新聞記者や証券アナリスト、コンサルタントなど経験。
③広い研究分野
経営学の範疇を越えて、
政治理論、米国史、経済史、哲学、美術などを研究。
結局、
「高質の経験」によって形成された
豊かで広く深い「知の生態系」が、
ピーター・ドラッカーに、
鋭い洞察力を与えたと分析している。
以下、野中氏の文章を抜粋。
*************
知の生態系の発展には、
科学性だけではなく人間観、世界観などの
大局観が欠かせない。
あらゆる知識は、その下でつながりつつ
深みを増していく。
知は、専門特化した孤立した状態ではなく、
相互関係の中で創られる。
今の日本は、
未来を見通す知の力を、
どう育成するかが問われている。
***抜粋終わり***
私自身、反省させられる文章であった。
科学的だけでなく、
人間観、世界観を培っていかなくてはならない
私への課題をまさに、
言い当てられたのであった。
また、別の観点で言えば、
中央区の子ども達に、
ここ中央区と言う地の利を生かし、
「知の達人と出会う場」をどんどん
つくって行きたいと考えている。
一昨年の秋の「政治学」の授業や、
昨年秋の「世界一受けたい授業in中央区」に
引き続き、何か出来ないかと考えている。
多くのNPOと連携してやれるとなおよいと考える。
連携していただけるNPOがあれば、
みんなの子育て広場“あすなろの木”に
ご連絡下さい。
(電話03-5547-1191 ファックス03-5547-1166)