子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

スキンケアー(保湿)のすすめ

2006-09-27 15:40:42 | 雑記
だいぶ涼しくなってきて、空気も乾燥してきました。
この乾燥に伴い、特にこれから冬にかけて手荒れ・皮膚の乾燥に対して注意が必要になってきます。

小児のアトピー性皮膚炎の有病率の調査において、秋に出生した小児において有病率が高率であることが確認されています。はっきりした理由は断定できていませんが、生後すぐ乾燥した時期に十分なスキンケアー対策をせずにいることが指摘され、そのために皮膚のバリア機能障害をきたし、そこからアトピー性皮膚炎の発症因子となる物質が侵入し、アトピー性皮膚炎素因を持つ場合にアトピー性皮膚炎を発症するのではないかとも考えられています。このことから、生まれた直後からのスキンケアー(保湿)がアトピー性皮膚炎発症予防に寄与する可能性が考えられています。

アトピー性皮膚炎に限らず、現在の生活様式(毎日の入浴、暖房などなど)は皮膚の乾燥をきたしやすく、乾燥肌でかゆみに悩まされる方も少なくないのではないでしょうか。

毎日のことで大変だとは思いますが、歯磨きなどと同様に、スキンケアー(保湿)も日常的な習慣として行える様に考えてみてはどうでしょうか。

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