子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

麻しん(はしか)

2007-08-12 19:14:46 | 雑記
麻しんの流行も終息し、そろそろ危機感も薄れてきてはいないでしょうか?

今回の流行を振り返ってみると、流行は10歳代以上、特に20~30歳代の流行が目立つ一方で、低年齢での流行は比較的少なかったのが特徴ではなかったかと思います。

このことは、1歳になったらすぐに麻しんワクチンを接種することが徹底してきた成果とワクチンの有効性を証明する結果となったのではないでしょうか。また、麻しんワクチン2回接種の必要性も明らかにした形となりました。

「今回の流行はおさまったからもう安心」などと言っている場合ではなく、今後同じ様な流行を繰り返さないよう準備しておかなくてはなりません。
子どもだけでなく大人も含めて、麻しんワクチンを受けていない場合はワクチン接種を受けましょう。

国際的に麻しんは排除の向けて努力が行われており、日本はその中で非常に遅れて、やっとスタートラインに立った様な状況です。国の対策もようやく動き出しましたが、それ以上にみなさんがしっかりと意識をしてワクチン接種をすることが大切です。