子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

自分の足で歩く(走る)ことの大切さ

2006-09-29 23:58:29 | 雑記
ランニングを始めて3年目になりました。最初は健康のためと思っていましたが、今は楽しく走っています。
走り始めて気がついたことがあるのですが、距離や時間の感覚が以前と変わってきました。大学の頃には登山をしていたので距離や時間の感覚はそれなりにあったと思うのですが、卒業して医者になり体を動かすことが少なくなって移動するにしても車を利用する事が多い生活に慣れてしまい忘れていた感覚です。
自分の足でどこまでどのぐらいの時間で行けるか?今までならつい車で行っていたような所へでも、自分の足で行くことが苦にならなくなりました。この感覚は、自分自身でおよその見当をつけて自分で計画する力を養う助けになるのではないかと思います。今の世の中は便利になりすぎて、それに頼りすぎてこのような感覚が鈍ってしまったのかと思います。そんな中で当たり前のように育っている子どもたちが少し心配になります。自分の子どもをみていても、友達との約束や時間を守るといったことが自分たちが子どもの頃よりおろそかになっているように感じる時があります。子どもたちが自分自身で時間など抽象的なことに見当をつけて物事を計画する力が弱くなっているのではと思う事があります。
まったく個人的な見解ですが、自分の足で歩く(走る)習慣が少しは助けになるのではと思う今日この頃です。