子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

インフルエンザ

2006-09-17 21:13:54 | 雑記
10月なるとインフルエンザワクチンの接種が始まります。

「インフルエンザワクチンを接種すればインフルエンザにみんな罹らない」という訳にはいきませんが、接種することでインフルエンザによる健康被害のリスクを減らすことが期待できます。詳しくは小児科ホームページを参照してください。

インフルエンザワクチン接種は、高齢者(65歳以上)が定期接種の対象となってから今まで予防接種をしていなかった診療科でも予防接種が行われるようになり、多くの医療機関で接種が受けられる様になりました。それとともに各施設ごとの費用の差に疑問をもたれる方も多いのではないでしょうか?

定期接種の対象者である高齢者の方は、各市町村ごとに自己負担額が一律(松戸市では1000円)に決められて受けることができますが、それ以外の方は各医療機関ごとの決められた費用で接種することになります。予防接種は保険診療ではありませんので、その価格は各医療機関がそれぞれ独自に決めることが出来ます。

ワクチン自体は製造メーカーが違っても基本的に全国的に同じものと考えてよく、医療機関への納入価格も大きく違う事はありません。各医療機関ごとに納入価格に、診察料・接種手技料・ワクチンの保管管理費用などを加えて価格が決められます。
診察・接種手技に対する報酬をいくらにするのか、保険診療で決められた診療報酬を参考に設定するのが常識的ではないかと思います。また、ワクチン保管は一定の温度範囲で保管しなければなりませんが、そのために当院では温度記録の可能な専用の冷蔵庫でワクチンを保管しワクチンの保管に十分注意しています。

価格だけではなく、安心して接種が受けられると言う事もどこで接種を受けるのかの判断材料として重要ではないかと思います。