冬の風物詩として、ヒジキ採集(解禁と同時に1月10日頃迄)と千切り大根作り(寒乾しで美味しく仕上がる)が有ります。海の幸ヒジキは大潮の干潮時(多くは夜明け前の月明かりで黒光りを目当てにして)採集、洗って,湯がいて,乾して初めて保存が出来ますが、湯がいた後で食するのも美味しく食べるコツ。里の幸千切り大根も、大根採集後,水洗い,大根つき,乾燥,蒸し,乾燥と手のかかる事。商店で売られている千切り大根は、蒸しの行程が省略されているのが殆んどとの事、美味しく頂けない原因です。「干す」は太陽に当てる,「乾す」は水分を抜くとの事であえて「寒乾」を使いましたが千切り大根の乾燥は日照もさることながら寒風にさらす事が大事とされています。毎日朝夕にかき混ぜをしますが、生乾きの大根の冷たい事。
小規模作業を除くと、小泊でのヒジキ採集は5人程度、千切り大根作りも2~3人程度と少なくなりました。和佐に行くと、道路や海岸の防波堤にはヒジキや千切り大根の乾燥風景が大々的に見られます。