●20世紀少年（66）

実写になってしまうとねぇ・・・。





’08　日本　142分
監督・・・堤幸彦
出演・・・唐沢寿明　豊川悦司　常盤貴子　香川照之　石塚英彦　宇梶剛士　佐々木蔵之介　
　　　　　生瀬勝久　石橋蓮司　宮迫博之　黒木瞳　竜雷太



ロックスターを目指していたが、今は実家のコンビニを継ぎ、失踪した姉の子供を育てているケンヂ。同窓会で会った旧友から、「ともだち」と呼ばれる教祖が率いるカルト教団が、ケンヂが子供時代に作った「よげんの書」とそっくりの怪しい事件を起こしていることを聞く。その後、仲間の1人だったドンキーが殺され、事件の謎を解こうとケンヂは立ち上がる。しかし、「ともだち」によって、テロリストの汚名を着せられてしまい・・・





あれだけの原作の量を2時間半に納めなくてはならない、ということで、
かなり端折られた感は否めませんでした。
私は原作を読んでるので、どの場面を見ても「あー、これね」ってわかるんだけど、
まったく知らない人が見ると、時間軸（子供時代は別として）なんて全然わからなかったんじゃないだろうか？

　　　　

ただ実写にしてしまうと、マンガの世界なら許せることが許せない・・・というか、まったく現実味のない話になってしまって。
だって世界を救おうとしてるのが、そこらへんにいるオジサンたちのグループでしょう？
この人たちだけで、何年も秘かに地下に潜んで活動をしてたなんてねぇ・・・。
これから先も、もっと現実味のない話がたっくさん出てくるので、それがちょっと心配だったりします。

でもラストへ繋がる伏線はちゃんと張ってありました。
原作を知らないと気がつかないかも・・・ですけどネ！（だから伏線なんだけどさ・・・）


　　　　　←　さーて、誰でしょう・・・？

文句を言いながらも、これでもか！というほどの豪華出演陣、楽しんでしまいました。
まあよくぞ、これほど原作にそっくりな俳優がいたもんだと感心してしまいます。
あの双子のヤン坊マー坊が出て来た時には笑っちゃったわ。
おまけに大人になってからの双子は佐野史郎でしょう？
駄菓子屋のばあちゃんが研ナオコだったのには、会場でも笑いが起きていました。
原作通りなら、また第三部あたりで見られると思うので楽しみにします。

　　　　

エンドロールで流れた歌は、後半キーになる、ケンヂが作詞作曲した曲です。唐沢さんが歌ってんのかな？
原作を読みながら、どんなメロディーなんだろう？と思ってたから、聞けて良かった。
想像だと思いきりロックな曲かな～？と思ったけど、意外にも優しい歌でしたね。

ラスト、続編の予告があるので、最後まで席を立ちませぬよう・・・


　　　　　コミックスの20世紀少年の感想は　　こちら
　　　　　（「ともだち」の正体も含め、ネタばれ気味ですので知りたくない人は見ない方がいいです）