京都みてあるき

旅の覚え書きと写真のおきばと感想集。ついでに園芸の話。母君と二人旅で、近畿の名所に参ります。写真整理中。

野中寺の山茶花と秘仏公開

2007-12-19 16:28:59 | 大阪・花

2007/12/18(火)

○野中寺の山茶花と秘仏公開
公開 毎月18日
ご近所の秘仏 葛井寺
野中寺(やちゅうじ)に樹齢約400年以上という、
山茶花を見に行ってきました。
野中寺は羽曳野市にあるお寺で「中の太子」と言われる
真言宗の寺。

山茶花は府の天然記念物指定を受けています。
この山茶花を見たくて、もうだめかなぁと思いつつも、
お寺の方へ電話してみると、「終わりですが、咲いてます」
…という微妙なお返事でしたが、思い切って行ってみました。


巨木と山茶花。


この日は秘仏公開日なので、お寺も開いてますが、
普段は内部公開はしていないようです。
(調べたところ、見頃時期には拝観料を払って中庭を
見ることもできるという話もあるみたいですが、未確認)
確かに、見頃ピーク過ぎて、至近距離で見ると、花が傷んでいるものも
多いのですが、あまりの花つきのよさにびっくり。
少し弱ってきているとのことなので、そのせいかも?
この寺はお染久松の墓があり(歌舞伎等で有名な悲恋)、
この山茶花も天王寺屋の庭にあったと伝わる「縁結びの山茶花」。
枝と枝がくっついたという噂の山茶花ですが、
お寺では樹齢300年以上と聞きました。
(しかし、パンフでは400数十年と記載…笑)


白の一重の山茶花です。


毎月18日には弥勒菩薩半跏思惟像(重文)・地蔵菩薩立像(重文)
公開があります。この弥勒仏は台座裏の銘文によって
制作年代がはっきりしている珍しい像で、
弥勒仏の基準作品となっているとか。

この仏像には、もう一つ有名な話があります。「中宮天皇の謎」です。
(詳しくはhttp://www.ten-f.com/yacyuji.htm
↑によれば、「中宮天皇」という謎の天皇が存在したのでは?と
いう話。また、年代から言って、白鳳期の代表的な彫刻と見ることが
できるのですが、これにも論争があるようで。
(詳しくはhttp://www.bunkaken.net/index.files/arakaruto/daigaku/asuka7.html
ちなみに台座裏の銘文は、裏なので見ることができませんでした。

で、見た所、何とも言い難い感じ。金銅製の仏像自体は小さめで、
端正な顔なんですが、白鳳期と言われると、何となく違うような、
でも飛鳥時代のものっぽくもないのでは…と言いつつ、
どっちにも見えるような…。お寺の方の案内では、弥勒仏の基準作品だと
言ってましたが、白鳳期の基準作品とは言ってなかったので、
まだまだ制作年代にも研究の余地がありそうです。

地蔵菩薩はパンフには、鎌倉期と書いてある一方で、
堂では平安時代と書いてあり、どっちやねん!という感じ。
雰囲気的には平安末期の柔らかな感じの仏像でした。
切金文様がよく残っていますが、これは後補だとか…
いつの時代の後補なんだろう…
明正天皇の子育哀護を祈ったことから、安産子育の地蔵尊と
されています。


庭園と山茶花。


お寺自体は、非公開寺院らしく、静かさに満ちた感じ。
山茶花にある江戸初期の中庭庭園は、よく手入れされており、
腰かけて思わず長居しそうになる場所でなかなか好きですね。
(藤井寺駅徒歩15分ってウィキペディアに書いてあるんですけど…
地図を見ても無理そうだし、駅員さんに聞いたら20~30分かかるっていうし、
バスで行きましたが、結構遠かったです。私の感覚では徒歩25~30分って感じ)

ていうか、今パンフ見たら、西国薬師霊場って…どこに薬師が!?
と思ったら、何と本尊は薬師如来だそうで。パンフに書いてないよ…(爆)



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
見事な大木 (ciba)
2007-12-24 19:06:01
一枚目の写真がその山茶花ですね。
見事な大木ですね。
とても、花が終わりとは思えな~~い!

デジカメ、復活ですか?
返信する
復活しました。 (kodama)
2007-12-24 23:17:33
>cibaさん
この山茶花と石光寺・当麻寺には
間に合いませんでした。
(なので、携帯の画像です)
が、ようやくデジカメ復活!

この山茶花も花つきよく、見事な古木ぶりでした。
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