地元の山に女神が居るという噂を耳にし、
ちょうど自転車に乗りたかったこともあったので調査に向った。
住宅街を抜けて閑散とした山道に入り、周りには民家も見当たらない。
昨日雨が降ったせいか、じめじめとした薄暗い坂道を登っていった。
約30分坂道を登ると普段の運動不足がたたったのか、
心拍数が異常に上がり、頭の中で脈打つ感じがぐわんぐわんした。
心の中で「燃え尽きるほどヒートッ!」
「天元突破!」などなんかアレなセリフが繰り返される中、
ようやく女神が居るという「ごっくん水」の看板が見えてきた。
「スグデス」がカタカナ表記で「グ」が消えかかっていて「デス」と読め、
さらに周りの薄暗さとが相まって不気味な雰囲気に包まれた。
周囲の藪からは何かが動く音が時々聞こえ、
熊では無いにしても猪や蛇に襲われるのではという不安に駆られた。
「スグデス」という看板を見てからしばらく登っても一向に目的地にたどり着かず、
息も絶え絶えに自転車を押しながら、もしかしたら見落として通り過ぎたかも?
と思い始めた時、ついに女神が居るという噂のごっくん水に辿り着いた。
あーなんかうん卑弥呼?
卑弥呼と昭和の少女マンガのコラボレーション?そんな感じ?
1時間近くかけて坂道を登った先に居たのは「ごっくん女神」。
「ごっくん水」という湧き水のキャラクターみたいな感じみたいでした。
この他にも歴史の教材漫画に出てくる聖徳太子みたいのもいました。
彼ら曰く、ごっくん水を飲む際は煮沸して欲しいそうです。
一応女神ということなので、絵が上手くなりますようにと願掛けをしてその場を後にした。