濱口竜介監督・脚本の映画「ドライブ・マイ・カー」を観ました。
第74回カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞し他の映画祭でも受賞して
いる今話題の作品です。
原作は村上春樹で「女のいない男たち」であり世界的に人気のある
作家でさらに注目されるとなります。
主役の西島秀俊(家福悠介)は俳優であり演出家です、広島の演
劇祭りに演出家としてチェーホフの「ワーニャ伯父さんの」演出を
任される。日本人や韓国人の俳優と共にオーディションから本読み
立稽古そして本番の劇場公開と家福の私生活と共に物語は進む。
タイトルにあるマイ・カーは家福の所有する「サーブ900」と
云うスウェーデンの航空機メーカーの車であり自動車部門のブラン
ドとの事です。この車も主人公となります。
家福は劇場から宿泊地までは自分でサーブの運転は出来ない、専門
の若い女性である三浦透子演じる渡利みさきがドライバーである。
家福の苦悩と三浦の苦悩が次第に明かされ物語は深みを増していき
ます。ストーリの紹介はこの辺で辞めます・・・。
三浦透子の一度も笑わない暗い表情や辛い生い立ちを見事に演じ
たこの女優は注目です。コン・ユンス役の韓国の俳優ジン・デヨン
も良かった。イ・ユナ役のパク・ユリムの手話が実に良かった、手
の動きが美しく感動してしまいます。ラストの演劇でのシーンでは
感動の手話表現でした。
上映時間が179分と長いがその長さを感じませんでした。
この作品も是非観て頂きたいと思います。
赤いサーブ900も良かったです。