こっちゃんポイント
鑑賞環境
★★★★★(金犬賞受賞)
こっちゃんシアター
上映時間 89 分 製作国 アメリカ/中国 公開情報 SPE 初公開年月 2000/12/02 ジャンル ドラマ/ロマンス
町からやってきた若い教師ルオ・チャンユーに恋して、その想いを伝えようとする18歳の少女チャオ・ディ(チャン・ツィイー)。ディは手作りの料理の数々にその想いを込めて彼の弁当を作った。やがてその気持ちに彼も気づき、いつしか二人の心は通じ合う。しかし、時代の波「文革」が押し寄せ二人は離れ離れに。少女は町へと続く一本道で愛する人を待ち続けるが・・・・・。
(作品資料より抜粋)
今や世界のスターとなった【アジアン・ビューティ】こと、チャン・ツィイーのこの作品を観ました。たぶん5回目くらいの鑑賞になると思います。やっぱり泣いてしまいました。 また、こっちゃんが初めて泣いた中国映画でもあるんです。しかも、大泣き!(笑)この映画一本で「チャン・イーモゥはスゴイ!」という思いになれますね。何度観ても胸が熱くなり、しめつけられるような想いが突き刺さるのです。今日現在、過去観た中国映画の中で、お気に入り映画を1本だけ選ぶなら間違いなくこの作品を選ぶでしょうね。そんな大切な心の映画でもあります。
この映画、最初の10分は現在の物語で始まります。田舎村の学校を再建するため金策に走り、吹雪の中、心臓病に倒れた父親の死に駆けつけた息子と、悲しみに暮れる母親のシーンです。
隣町の病院にある遺体を車で運ぶという村長の意見に絶対に耳を貸さない老いた母親。「何としても、担いで父さんを連れて帰る」と泣きじゃくります。そんな様子が、ひたすら淡々と白黒の映像で描かれて行くのですね。
母親がそこまで頑なに遺体を担いで帰るというのは、「担いで帰れば、魂に家路を見せることが出来る」という、この土地古くからの言い伝えを信じているからです。冒頭いきなりそんな話を見せられてもこちらは、「我が儘なお婆さんだなぁ」程度に思ってしまい、たった一人の母親をも説得出来もしない頼りなさげな息子が哀れにも見えます。
しかし、回想シーンに入ったとたん!今までモノクロだったやり取りは鮮やかなカラー映像として広がり、そこで描かれる春の香りや、紅葉に色づく秋の美しい景色に惹きこまれてしまいます。そしてそんな景色にひけを取らないほど美しい『初恋』の物語が綴られ始めるのですよね。まだ幼いとも言える少女の恋心を、この映画は優しく優しく描いていきます。
特に印象的なのは水汲みのシーン。自分の家から遠い学校近くの井戸まで、毎日水桶を担ぎに来る彼女。そんな井戸で水を汲んでいる最中、学校から先生が水を汲みに来る様子に彼女は気付きます。そして、せっかく汲み上げた水を慌ててまた井戸の中へ戻す。先生と一緒にお話をしながら水汲みをしたかったんですね、彼女。この可愛らしく純粋な恋心!これこそが『初恋』のイメージではないでしょうか。
歩いているときも、布を織るときも、水を汲むときも、料理を作るときも・・・・・、彼女の想いは先生のことだけ。チャン・ツィイー演じるディの黒い瞳には、何の濁りもありません。 切なく、優しく、暖かい想いを抱くディの姿が、あまりにも美しすぎる映像と、切なすぎる音楽に包まれて、村中の野山を走り回ります。「身分が違うんだ。あきらめな。」と言っていた、盲目のディの母親が、悲しむディのために割れた食器を瀬戸物修理屋に頼んでくれたのも、心温まる名場面ですね。
90分に満たない短い映画ですが、その短い時間の中には数え切れないほどの名場面と、美しい『初恋』の想いが詰まっています。まるで初恋の宝石箱のような映画ですね。
先生が初めてこの村にやって来た初恋のきた道は、父と母の長年育んだ愛が家路につく道___。
誰もが、かつて持った『初恋』の時の純粋な気持ち。時代や、形は違ったとしても、この想いは人の心としてに共通に存在するものだと信じています。
《2006.07.09記事改訂》
お元気ですか~?
これ、私も泣けました。
あの一途な思いに・・・。
チャン・ツィイーもかわいかったー。
よい映画でしたね◎
観てくれたんですねぇ。
コレは良いですね。
ぜひディと先生みたいなベストカップルを目指してね。
金犬賞なんです、ハイ。
よろしければ他もドーゾ
ディとルオ先生みたいなカップルになれるよう
頑張りたいと思いますっ
他の金犬賞作品も徐々に観ていきますねっ♪
たしかにあんなに可愛かったらほっておかないかな村人。
えっ!kmさんなら無理矢理ディの料理を食べるのっ?!∑(゜Д゜ノ)ノ
力余ってるんだねkmさん(笑)
あんなに可愛かったら村の男性たちが放っておかないんじゃ・・・。でも、自由恋愛の許されない時代のようなので、そうもいかないんですね。
私が村の男だったら、争ってディのお弁当を強奪します。
いい映画でした。
実はこっちゃんのチャン・ツィイーとの出会いはこの映画だったんですよね~。
まさかその後アクションなどにも出るなんて
夢にも思わなかった女優さんです。
今、この時とは違った魅力が開花してきていますね。
これからも楽しみな女優さんですネ
▼gopatsさんへ
あ!そうですか?はじめまして。
またまた邦画すきさんのトコロからですね。
こっちゃんのブログは、邦画好きさん応援ブログです。
これからもヨロシクね♪
そうですね。
これはそういう意味では何度観ても味わいが出てくる映画かと思います。
(事実、観るたび泣いてます)
いい映画ですよね。
似たような感覚をお持ち頂いて嬉しいです。
あ、こっちゃんはこっちゃんなので
「さん」はいりませんよ。
こっちゃんで良いですよ
最初に観たときは冒頭のモノクロ部分のシーンが、ひどく退屈でつまらなく感じていましたが、これが見事な伏線となっていてラストシーンでの感動につながっていたと思います。この映画の中心はあくまでもチャン・ツィイーの出ていた「初恋」のシーンだったと思いますが、この映画の一連のモノクロ部分のシーンがこの映画をより深みのあるものにしていたのかなと思います。
よろしくおねがいします。
トラバの差し入れを致します。
このチャン・ツィイーは汚れなき純愛に生きる女性です。
ホラーまみれのkuuさんはイヤと言っております(笑)
こっちゃん
今の彼女は、これにりりしさを加えた美しさですよね。(ここにも、私のようにと入れるつもりでしたが、上記の理由で断念)
と言うわけでトラバします~。
本当に泣けてきますっ!
水汲みのシーン子供っぽい描写かもしれないけど、
あれぞ純真な心。純愛って感じがします。
すてきな映像と音楽の映画でもありました。
こっちゃん
水汲みのシーン、私もすごく印象に残っています。
TBありがとうね~♪
逆に心に染み渡る作品でしょ?
映画初出演のチャン・ツィイーは初々しいですねー。
ぜひ、レビュー書いてください。
みんなの感想いっぱい聞きたいです。
こっちゃんの大切な大切な映画なんです。
はんなさんのレビュー楽しみにしています。
こっちゃん
ティ、母親、息子、先生、村長、登場人物5人で、笑いや涙を狙うシーンはないし、余計なものをそぎ落としたら、こうなったと思える映画です。
深くしみ込む静かな感動が涙をよんできます。金犬賞受賞作品でした。
後ではんなのブログにもレヴューを書きたい作品です。その時はトラバさせてくださいね。
イーモゥって名前自体が、なんか長閑な感じで
この映画のイメージにピッタリですの~。
ほほほ。
こっチャン・イーモゥ
ちゃんとトラバ出来てますよ~。
良かったですぅ
ふしみさんのレビュー読ませて頂きました。
やっぱり、一枚も二枚も上手ですね~。
こっちゃんなんかとは視点の深さが全然違う~。
また、思い出して泣いちゃいました
こっちゃんシクシク
このチャン・ツィイーは、今となってはもうほとんど別人。
勇ましい役が多いですもんね。
でも、こっちゃんはどちらも好きなんですけどネ。
狸御殿・・・・ぜひ、観てください。
たぶん、こっちゃん観ないから(^o^;ズルイ?
こっちゃん
あっというまに、トラバできちゃった!
それまでは イジワル顔だの、性格悪そう だの言っててごめん。
(いや、今でもそう思うけど、そこが好きです)
でも、狸御殿は観に行くかどうか微妙です。
遠くから”私の作ったお弁当、アノ人が食べてくれるかしらー”って見てるシーンが良いな~。
なんかアヤシイな・・・。
さては、本当は知らないな?
観たら意外とハマるかもよ~。
ひひひ。良いんだから、本当に。
こっちゃんビッケ!
お婆さんのディは本当に味がありました。
素敵です。
ところで、きのこ餃子作れる?
今度、作って~(^o^)/
こっちゃんに、食べさせてぇ~ぴよぴよ
こっちゃん
って、え?観たんですね~っ!
トラバお待ちしてます。
どんな感想なのかな?良かったのかな?
トラバは、この記事の「トラックバック」の()の中の数字をクリックしたら、
「この記事のURL」っていうところありますから、
そのアドレス部分を右クリックでコピーして
自分の記事の「トラックバック先を追加」欄の空欄に
貼り付けると出来ますよ。
こんなんで、分かるかな?
あ、でもあとで記事読みに行きます・・・・(^o^;
こっちゃん
とっても、良いと思いますよ。
ちゃとこさんにもピッタリだと思います。
中国映画にも良いものあります~♪
こっちゃん
わからないから、明日しますねー、トラバ。
クマチャオも大好きです。
きのこ餃子も大好きです。
チャン・イーモゥ監督ならびにチャン・ツィーちゃんのお噂はよ~く聞いています。
あぁ、聞いているとも!
あぁー、そうさー
こっちゃんの 金犬賞なのね!!
今夜は、これ・・・みちゃおうかな