こっちゃんポイント
鑑賞環境
★★★★
試写会
上映時間 99 分 製作国 アメリカ 公開情報 SPE 初公開年月 2005/06/18 ジャンル ロマンス/コメディ
常夏のハワイで旅行者を次々とひっかけるプレイボーイ・ヘンリー(アダム・サンドラー)は、ある朝カフェで地元の女の子ルーシー(ドリュー・バリモア)に声をかける。その場で二人はすっかり打ち解けたのに、翌日ヘンリーがルーシーに近づくと、彼女はなぜか冷たい態度。混乱するヘンリーに、カフェの店員が教えてくれる。彼女は一年前にあった交通事故の後遺症で、一晩寝ると前日起きたことをすべて忘れてしまう記憶障害なのだ、と。しかし彼女を本気で好きになったヘンリーは、翌日忘れられるのを覚悟の上で、毎日彼女を口説きはじめるのだが・・・。
(goo映画より)
うう~ん♪とろぴかるぅぅぅぅん ちょっとだけ評判の良い、こんな映画を観てきましたヨ。
何でも、アメリカでは興行収入が1億2000万ドルにも上ったとか。一足お先に試写会で楽しませて頂きました。
ハワイを舞台に繰り広げられる爽やかなラブコメ作品。記憶が1日しか持たない彼女を、どやって愛するの?ってなテーマが、明るく楽しく、テンポの良いタッチで描かれています。 何故かしらここ最近映画界に広がる記憶喪失ブーム(?)に便乗したような作品にも思えますが、たとえどこかで聞こうが聞くまいが舞台と登場人物が変わればいくらでも楽しめるのがまたラブコメのイイトコでもありマス。
今年に入り「きみに読む物語」「エターナル・サンシャイン」「フォーガットン」など、数々の記憶喪失ドラマを観てきましたが、この映画の感傷的な部分だけを取れば、「きみ読む」に近い感じでしょうか。ただ「きみ読む」のように終始しんみりとは違います。エンドロールが流れても涙が止まらないような困った作品とは違いますからね。
この映画は、笑わせながらちょっぴり切なくしてくれて、その後はちゃ~んとハッピーなエンディングを用意してくれました。観客を幸せな気分にさせてくれる心配りがなされています。
とにかく、こっちゃん的には「フォーガットン」と同じ結末が待ち受けていなくて本当に良かった!と胸をなでおろしました。ドリューが空に飛んでいったらどうしよう?なんて、イヤですもの。(笑)ま、ないでしょうけど。
ストーリー的には、十分先読み可能でも楽しいといったところ。次の展開はおのずと読めますが、その通りに事が運んで思わずニンマリしてしまうカンジです。そこがまた良いんでしょうね。
この映画に水族館の獣医の男性役として出演するアダム・サンドラーはメチャメチャプレイボーイ!それが不思議なほどイヤミに映らない。これってハワイ効果?そんな彼が本気の恋に目覚めるのでした。「短期記憶喪失障害」を持つ女性のドリュー・バリモアにね。これが結構タイヘンなんだ。
出合ったその日に恋に落ちた二人が、翌日の約束をして別れる。しかし、再び出会ったときには、彼女の記憶の中には「彼」はいないのですからね。
二人が出会う前に遭遇した交通事故の日以来、ドリューは何度も何度も同じ日をなぞる生活。まるで傷ついたレコードのような彼女の記憶。朝が来たらまた同じところに針が戻ってしまう...。
来る日も、来る日も同じ曲を再生するようなものです。
そんな彼女をあの手、この手で毎日口説き続けるアダム・サンドラーの姿が良いんですよねぇ。やっと結ばれた二人はベッドの中で結婚の「約束」をしますが、この「約束」のなんと儚いことか・・・・。「約束」というのは、人の記憶が前提となって初めて成り立つものなんですね。
アダムが言う素直な一言___「ぼくを忘れないで」という言葉に心を締め付けられます。
エイティーズのトロピカルなカバーが良いですね♪
《2006.07.09記事改訂》