黒坂黒太郎コカリナブログ

黒坂黒太郎のコカリナコンサート活動、東日本大震災被災地支援活動など

国立競技場コカリナ、子ども達の輪が広がっています

2016-09-16 23:15:16 | 日記
先月、私が住んでいる埼玉県飯能市の市民会館で、「コカリナ20周年コンサート」が開かれました。そこにゲストとして登場してくれたのは飯能市立西川小学校の子供達。子供達は1年生も一緒に、「カッコー」「飯能山歩きマーチ」を大人の合奏団をバックに、見事に演奏してくれ、満席のお客さんから、大喝采を浴びていました。なぜ、この子達
が「国立競技場のコカリナ」を吹いてくれたかというと、それについては黒坂黒太郎コンサートニュース「なんじゃもんじゃ112号2015年8月発行」に詳しく書きました。
  
  ・・・ 僕の住んでいる埼玉県飯能市は木材の町です。江戸時代から西川材と呼ばれる杉と檜の銘木の産地として知られ材木屋さんが沢山あります。この町にもコカリナサークルがあるのでそこの中心の方に(国立競技場の木の運搬について)相談すると、たまたまサークルのメンバーに材木屋さんの奥様がいて、そのご主人がトラックを出し運搬から製材までしてくださる事になりました。また材木置き場として畑を提供してくださる方も出てき、話はトントン拍子で進んでいきます。ところが国立競技場での積み込みが大変。材木屋さんも「積み込みを伐採業者さんが手伝ってくれないかな」と言うのです。国立競技場に掛け合うのですが「積み込みはそちらで」と素っ気ない。ただ僕はこのプロジェクトに取りかかるとき何となくなのですが、「もしかしたら伐採も飯能の業者さんがやるのでは?」と予感がしたのです。でも国立競技場から来た資料の伐採担当の欄にはさいたま市の造園業者の名前が書かれている。「勘ははずれたか」と思ったのでした。ところがです。いざ、国立競技場に搬出の打ち合わせに出向き、現場監督さんに会い、「搬出は埼玉県飯能市のA材木さんがやってくれます」と告げた途端、現場監督さんの顔が急にほころび「ヘーA材木さん、良く知ってるよ。俺たちも飯能から来てるんだよ」というのです。やっぱり。勘は的中!飯能の伐採業者さんが下請けで仕事を受けていたのでした。そこからはもう「チーム飯能」が結成。搬出、運搬、製材、保管がなんともスムーズに、まるで何かに導かれるかのように連携、事が成し遂げられていったのでした。それにしても不思議です。関東には何百という伐採する業者さんがあると思われるのですが、たまたま飯能のごく身近な人たちが伐採するとは・・。
 そしてその伐採を担当してくれた人たちですが、伐採業と言うより「森つくり」「山つくり」をしている人たちと言った方が良いと思います。彼らのホームページにこんな言葉があります。
 「愛だよ、愛」「木にありがとう~と言ってな、愛を持って倒すんだよ」
 国立競技場の木たちは確かに無謀な計画の元に伐採されました。でも無造作に伐採されたのではなく、こんなふうに木を愛する人々によって一本一本丁寧に「愛を持って」切られたと思うと、少し気持ちが救われます。そして、それがコカリナと和太鼓に復活する。


こんなことがあり、その材木業者さんの子供達が通う、西川小学校児童全員(と言っても30人しかいないのですが)にプレゼントさせていただきました。
 子供達への国立競技場コカリナ提供は、その他四谷第六小学校、千駄谷小学校の新4年生、そして西東京市の小学校など、とんどん広がっています。

国立競技場コカリナを吹く飯能市立西川小学校の子どもたち

最新の画像もっと見る

コメントを投稿