ご覧の通り、超小型の硯です。
これでも、ちゃんと墨を磨ることが出来ます。
小さくなった墨が役にたちました。
かなを書きましたよ。
これは、天然記念物、梅花石の石層が
露出している所の近くの海岸で拾った石を、ちょっと加工したものです。
墨を溜める部分がない平らな板状のものを硯板といいます。
梅花石と同じ石の層は、北九州市門司区から山口県に延びていて、
今でも赤間硯の材料となっています。
鉱物の名で言えば、輝緑凝灰岩。
つまり、端渓硯などの硯の石と同じなのです。
平らな面は、とても微細な凸凹が陽に照らすと光って見えます。
この凸凹で墨が磨れるのです。
また、端渓硯に眼があるように、生物化石が入り込むとそれが模様となって現れます。
梅花石も太古のウミユリの化石。
紫色の地に白く梅の花の様な模様が出ます。
それで梅花石といわれています。
さて、海岸の無数の石ころの中でどれがそうか、よくわかるって?
わかります。きっと、あなたも。
しずくをたらして墨をする。
想像するとうっとり・・・
その墨でどんなに美しいかな文字が生まれたか。
海辺にいいものたくさんなのは知ってましたが、
石にも浪漫があるのですね。
久しぶりに
海にでかけたくなりました。
作品の背景が てのひら
って いいです。
あたたかい。
いつもコメントありがとうございます。
最近コメントがあまりこないので、
ちょっと気落ちしていたところです。
あす吉さんには、とてもとても励まされてます。
感謝してまーす。
さて、海にはいいものいっぱいです。
特に冬の嵐の後がいいですね。
北部九州は、石、貝殻、ガラス、陶磁器、木材、など、丁度よく角が取れてきれいになっていっぱいころがっています。隣の國のペットボトルや空き缶までありますが・・・。
古伊万里のかけらの模様がちょうど出ている所なんかがみつかれば、ご機嫌ですね。
案外ありますよ。玄界灘の沖に江戸時代に沈んだ船がいっぱい積んでましたから。
これからの季節、お勧めです。
さて、この硯、梅花石と同じ石ですが残念ながら
白梅の模様はありません。
稀にしかないので貴重品です。
門司港駅の待合室に大きくて素晴らしいのが
あります。
この手使って下さい。
硯は、きっと手の上だから易しく見えるのでしょう。
ところで、彩樹展開催おめでとう。いろいろなジャンルの人が集まってする展覧会はおもしろいよね。ブログで画家さんの絵は見えましたが、他の版画さんとかのもちらっと見たいなー、と思っています。
実はパソコンや携帯など苦手ですが、このごろ毎晩楽しみにパソコンをあけるようになりました。
毎日あたたかい作品を拝見していますが、昨日のは格別、理由はやはり てのひら でした。
どうしても無機質さを感じてしまうパソコンに
急に血が通ったようでした。
冬の嵐の後の海。
うれしそうに歩いている自分を
想像してみましょう。
楽しみをひろげてくださって
ありがとうございます。