欧州雑派

欧州に関する気になった情報の備忘録

■「少年と自転車」映画評(DVD)

2014-01-25 | 欧州映画
「少年と自転車」を観た。第64回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作品。   【ストーリー】 もうすぐ12歳になる少年シリル。彼の願いは、自分をホーム(児童養護施設)へ預けた父親を見つけ出し、再び一緒に暮らすこと。 シリルは父と暮らしていた団地へ向かうが、呼び鈴を押しても誰も出ない。探しにきた学校の先生から逃れようとして入った診療所で、美容院を経営する女性サマンサと出会う。 サマンサはシリル . . . 本文を読む
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■まぼろし 映画評(DVD)

2014-01-18 | フランス映画
失踪か?自殺か?水死(事故)か? この映画は、夫の突然の失踪(≒所在不明)がもたらす、残された妻の様子を描いていく作品だ。ところが、その描かれ方が淡々としている。 まぼろし [DVD] フランソワ・オゾン 東芝デジタルフロンティア 残された妻には夫の不在という実感が中々湧いてこない。それなりの喪失感はあるのだが、泣いたり、叫んだり、強く落ち込む . . . 本文を読む
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スタンダールは文体の形式美を重視していない、というか軽視しているみたいだ!

2014-01-05 | フランス文学
新年あけましておめでとうございます。 「欧州雑派」では、今年も、欧州の作家(監督)を中心とした作品の書評(小説)や映画評について書いていく予定です。 小説に関しては、昨年の7月頃からクンデラを中心に読み始め、相当インスパイアされてきました。この流れは今年も変わらないと思います。クンデラを軸にして、フランスやロシアなどの小説を読んでいきたいと考えております。 これは、クンデラが小説「不滅」 . . . 本文を読む
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