「少年と自転車」を観た。第64回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作品。
【ストーリー】
もうすぐ12歳になる少年シリル。彼の願いは、自分をホーム(児童養護施設)へ預けた父親を見つけ出し、再び一緒に暮らすこと。
シリルは父と暮らしていた団地へ向かうが、呼び鈴を押しても誰も出ない。探しにきた学校の先生から逃れようとして入った診療所で、美容院を経営する女性サマンサと出会う。
サマンサはシリル . . . 本文を読む
失踪か?自殺か?水死(事故)か?
この映画は、夫の突然の失踪(≒所在不明)がもたらす、残された妻の様子を描いていく作品だ。ところが、その描かれ方が淡々としている。
まぼろし [DVD]
フランソワ・オゾン
東芝デジタルフロンティア
残された妻には夫の不在という実感が中々湧いてこない。それなりの喪失感はあるのだが、泣いたり、叫んだり、強く落ち込む . . . 本文を読む
新年あけましておめでとうございます。
「欧州雑派」では、今年も、欧州の作家(監督)を中心とした作品の書評(小説)や映画評について書いていく予定です。
小説に関しては、昨年の7月頃からクンデラを中心に読み始め、相当インスパイアされてきました。この流れは今年も変わらないと思います。クンデラを軸にして、フランスやロシアなどの小説を読んでいきたいと考えております。
これは、クンデラが小説「不滅」 . . . 本文を読む