欧州雑派

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■「イメージ-視覚とメディア-」、「西洋名画の読み方」

2010-10-04 | ※美術

「イメージ-視覚とメディア-」読了。

イメージ Ways of Seeing―視覚とメディア (パルコ・ピクチャーバックス)

●鋭い考察の書。視覚とメディア、この2つの関係について、それぞれの変容と変遷を考察していく。

●また、「見ることの位相」についての本質を洞察していく。時に引用をうまく用いて分析し説明していく。だから、分かりやすい。

●例えば、

「ロマンバルトによれば、15世紀に活版印刷が登場し遠近法が確立され、そして、顕微鏡や望遠鏡などの新しい光学装置の発明が16世紀において視覚と聴覚の順位の入れ替えを行った!」

・・・・と著者は解説する。p204 要約

●そのように「視覚と聴覚の順位を逆転させた」メディアとは、遠近法、パノラマ、ジオラマ、写真、映画、TVと続く。


●メディアとは・・・それは油絵、広告、、である、。と続く。

景色の中の広告、TVの中の広告、西洋の広告、東洋の広告、、、広告の中の言語、絵画の中の言語、、油絵は金持ちのため、広告は消費者のため。広告は未来形で語る!!、、、と次々に、考察されていく!かなり、鋭い!!多くの文体が驚きをもって心に届く!

●全般的に抽象度の高い文体で構成されている。かなり平易な文体だ。わかりやすいけど、哲学的である。


●次のようなことを考えた。

 ・メディアの変化が人間の視覚を変化させていくものなのか?

 ・それとも、人間の視覚がメディアを変容させていくのか?

 ・つまり、メディアの変遷は、人間の持つ視覚の変化の歴史なのか?。

 ・それとも、視覚とメディアは相互補完的なものなのか。

 

●「イメージ-視覚とメディア-」、かなりの名著だ。お薦め!このような文体(文章スタイル)を創出できる著者たちの知性が羨ましい。

⇒ http://courses.washington.edu/englhtml/engl569/berger/

●「西洋名画の読み方」1と2を借りてきた。美術書は高いから、図書館で借りるに限る。

西洋名画の読み方〈1〉

西洋名画の読み方〈2〉19世紀中期から20世紀の傑作180点

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