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ブラジル対ベルギー

2018-07-08 21:44:30 | ワールドサッカー
W杯観戦記は、準々決勝のブラジル対ベルギーです。このカードは準々決勝の中で最大の好カードに思えました。ベルギーが、守備には多少不安があるものの、ブラジルにも負けないくらいの攻撃力を持っているからです。ベルギーの印象は、やはり日本代表とベスト16で対戦した印象が強いですが、3-4-3のシステムで前にかかるため、バイタルエリアを空けやすいという明確な弱点がありました。

しかし、この試合ではその弱点を修正すべく、布陣を変えてきました。まず、3トップの一角だったメルテンスを外して、ボランチだったデブルイネを1列上げてFWの中央に置き、サイドにスピードのあるアザールとルカクを置きました。ブラジルが、左SBのマルセロをMFのごとく前に上げてくるので、その裏をルカクで狙うという意図でしょう。また、空きやすいバイタルエリアを埋めるために、右アウトサイドのメニエをSBまで下げて4-3-3気味にして、ヴィツエル、フェライニ、チャドリの3枚を中盤に置きました。

これに対し、ブラジルはキーマンである、アンカーのカゼミーロが出場停止で不在でした。代役のフェルナンジーニョもマンチェスターCでボランチで、守備力は問題ないですが、カゼミーロがこなしているDFラインと中盤をつなぐ動きという意味では多少劣りました。また、ブラジルは確かに世界トップの技術を持っていますが、伝統的に高さのあるタイプをあまり輩出せず、高さではベルギーにかないません。

先制点はややラッキーな形でベルギーに入ります。CKから、その代役フェルナンジーニョのオウンゴールです。しかし、かさにかかって攻めたときのブラジルは強いので、この1点を守ろうとすると苦しいでしょう。ベルギーにとって大きかったのは、その後のカウンターからの攻撃です。ルカクからのカウンターで、パスを受けたデブルイネが思い切ってミドルシュートを狙い、これがGKアリソンの守るゴールを破って2-0と大きなリードを得ます。

前半を0-2で折り返したブラジルは、ベルギーにカウンターを食らうリスクは覚悟して思い切って前に来ました。ネイマールは中盤でかなりの時間ボールを持って攻めました。シュートの嵐を浴びせたブラジルの前に、ベルギーは布陣変更の効果が出て、その4バックと3枚のボランチでブラジルの攻撃を受け止めます。CKなら、高さで勝てるベルギーにとっては守れる可能性が高くなります。

途中出場のレナト・アウグストがヘディングシュートを決めて1点差に迫り、その後もベルギーゴールを攻め続けたブラジルですが、GKクルトワの好セーブもあって1-2で逃げ切られて敗れました。ブラジルの敗因を探るなら、2年近くも負けていなかったことで追うオプションがなかったことでしょう。ベルギーのカウンターで、ずいぶん時間を使われていました。

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