Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

稀勢の里、現役引退

2019-01-16 22:37:48 | 他スポーツ
今日、大相撲からニュースがありました。横綱稀勢の里の現役引退です。先場所初日から4連敗で休場しており、進退を賭けた土俵でしたが、初日から3連敗したことでついに引退を決断しました。横綱としては優勝1回で休場がちと、あまり活躍できませんでしたが、32歳の今まで相撲を取れたことは彼の価値ではと思います。今日は彼の思い出を書きます。

稀勢の里は、十両まで本名の「萩原」で取っていました。17歳で幕下上位、18歳で新入幕と、貴乃花以来のスピード出世で注目されました。当時、幕下でも十両でも琴欧州がライバルで、この二人で将来の「曙貴時代」の再来を期待する声もありました。結果的に、横綱と大関ですから、ある程度その期待には応えたかなと思います。

今の四股名の稀勢の里は、新入幕のときにつけたものです。元隆の里の先代鳴門親方が、稀な勢いをつけて上位に上がって行って欲しいという願いを込めてつけたものです。三役までは順調に出世しますが、最初の壁は関脇でした。当時の稀勢の里は、闘争本能で相撲を取ることが多く、取組の後に取り口を覚えていないことが多かったと聞きます。

その悪癖が直ってきたことで大関に上がれますが、大関でも長い足止めを食らいました。横綱になるためには優勝が必要ですが、稀勢の里は勝負弱く、特に勝てば平幕相手の決定戦と圧倒的に有利だった2011年夏場所で、把瑠都に敗れて決定戦を逃すという痛恨事も喫しています。負け越してカド番になることは一度しかなかったですが、どうしても優勝だけは遠い目標でした。

何度も横綱候補に挙げられながら、優勝がないというのが壁になっていましたが、2017年にようやく大関在位31場所目という遅い優勝を果たし、横綱昇進を決めます。残念だったのはその翌場所のケガです。大胸筋を断裂する重傷を負いながら、執念で出場して照ノ富士との決定戦を制して2度目の優勝を決めましたが、その後不十分な状態で出場して途中休場に追い込まれる悪い流れを断ち切れませんでした。

稀勢の里は白鵬の連勝記録を63で止めたという、一つの記録に絡んでいます。双葉山の69連勝を止めた安芸の海がのちに横綱に昇進した例にならうことはできました。横綱としては満足いく結果ではなかったですが、親方として後進の育成で結果を出せるよう、期待しています。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする