Kobby loves 埼玉&レッズ

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現実主義のレアル(バイエルン対Rマドリード)

2018-05-02 22:55:57 | ワールドサッカー
もう1つの欧州CL準決勝、バイエルン対Rマドリード(以下レアル)も見ていました。ホームのバイエルンはベテラン監督のハインケスが率いますが、グアルディオラ時代の4-1-4-1に戻すという選択をしてきました。両ウイングが、ベテランのロッベンとリベリーで、当時と同じようなサイドアタックが狙いだったのでしょう。

これに対し、かつてはBBC(ベンゼマ、ベイル、Cロナウド)という3トップで戦っていたレアルは、ベンゼマをベンチに置いて代わりに右MFのルーカス・バスケスを起用して4-2-3-1の布陣でした。前はロナウドの1トップになり、後ろにブロックを作って慎重に戦うという意思表示です。

ある程度は引き分けもやむを得ないという試合運びですが、これでバイエルンはボールがつなげなくなります。痛かったのはロッベン(10番)の負傷交代で、代わりに出たチアゴ(6番)をインサイドハーフに置き、右ウイングにミュラー(25番)を回す布陣変更を強いられました。

かつてのバイエルンはロッベンとリベリーがストロングポイントでしたが、今のバイエルンは1トップのレバンドフスキ(9番)とトップ下のミュラーのところがストロングポイントです。レバンドフスキは動きの多いFWで、うまくトップの位置を空けて空いたところにミュラーを飛び込ませる得点パターンも多く持っています。

この交代でミュラーが前に行けなくなったことで、バイエルンの攻撃は左MFのリベリーが頼りになりました。それでも、オーバーラップした右SBキミッヒ(32番)の意表を突いた直接シュートで先制点は奪っているのですが、すぐにレアルの反撃を許し、右クロスからマルセロ(12番)が決めて同点となります。

最後は、右SBラフィーニャ(13番)がパスミスをしたところを途中出場のアセンシオに抜け出され、2点目を献上してしまいこの試合は1-2でアウェイのレアルの勝利に終わりました。この試合はレアルが引き気味に入って、相手のミスなどのチャンスを逃さないという試合運びのうまさで得た勝利だと思います。

ホームのサンチャゴ・ベルナベウで1点リードを持っているレアルの優位は動かないと思いますが、バイエルンが勝つとすればレバンドフスキが個人技で複数得点を取ったときだけです。その可能性も、まったくないとは言えないところが、欧州4強のチームの強さでもあるのですが。
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縦に早く(リバプール対ローマ)

2018-05-02 15:48:17 | ワールドサッカー
欧州CL準決勝1stレグのリバプール対ローマをビデオ観戦しました。ローマは準々決勝でバルサ相手に3点差を逆転する、奇跡的な勝利で勢いに乗っています。対するリバプールも、エジプト代表FWサラーがプレミアリーグ得点王争いを独走するなど、いい状態でこの準決勝を迎えました。

ローマはバルサ相手に3点差を逆転した試合と同じ、3-6-1の布陣を引いてきました。バルサ戦でうまくいった理由に、中盤に6人を近い距離で固め、そこから1トップのジェコ(9番)に縦に出すサッカーで、バルサが中盤でつなげなかったのが考えられます。

しかし、今回のリバプールは、3トップのサラー(11番)、フィルミーノ(9番)、マネ(19番)のスピードで勝ってきたチームです。ローマの中盤重視の布陣を見て、リバプールは中盤を飛ばして縦に蹴るサッカーを多用してきました。

バルサと違って、リバプールはこのローマの奇策がはまりにくい相手と言えます。リバプールの4-3-3のサッカーはスピード型のウイングを生かすための布陣ですが、リバプールの場合ウイングのサラーとマネはクロスを狙うより自分でゴールを狙う方が得意な選手です。試合はその通りの展開になりました。

最初はマネが決定機を外して苦労しましたが、サラーがペナルティエリアの角あたりからうまくコントロールしたシュートを決めたことでリバプールの流れになりました。特に素晴らしいのはサラーの2点目で、スピードで裏に抜け出したサラーが、チップキックで相手GKアリソンの頭上を抜く、浦和でいえばラファエル・シルバのような技ありのシュートでした。

これだけリバプールに縦に走られてしまうと、ローマのMF陣はどちらに走っていいか混乱するようになり始め、後半にサラーの2アシストで2点を追加されて試合は決まりました。

最後、ローマがジェコの個人技とPKで2点を返して、最終スコアは5-2でしたが、ローマとしてはリバプール対策が失敗した内容の悪い負けです。今度は奇跡は起きないのではと予想していますが、何が起こるかわからないのがサッカーですが。
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