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タイ戦マニアック分析

2016-09-08 22:22:57 | ワールドサッカー
前節のUAE戦、香川真司がほとんどボールタッチができずに消えていたのが気になっていました。しかし、タイ戦を前にした選手のコメントによれば、「UAE戦はパススピードが遅すぎて香川真司を生かせなかった」と、チーム全体の不振が香川真司の生きない理由ということです。ハリル監督の判断もそうだったようで、香川真司はこのタイ戦でもスタメントップ下で起用されました。

この日はUAE戦の戦い方のまずさに選手たちも奮起したようで、速いパス回しとタイ攻撃陣への素早いプレスで先手を取ることに成功しました。香川真司もトップ下の幅広い位置でボールタッチしていました。ボールを多く触ることで調子を出す香川真司の場合、チームが香川真司を中心に回ればある程度成功と言えます。

また、タイ守備陣が、UAE戦でもゴールを決めていた本田圭佑に意識を集中していたのも、ゲームが日本に有利に運ぶ理由でした。原口元気のヘディングシュートは全くのフリーでしたが、タイのDFが本田圭佑に2枚付いていたため、ファーサイドの原口が空きました。原口も「トップの裏のスペースを狙った」と本田圭佑をおとりに使ったことをコメントしています。

タイの4-4-1-1システムは、確かにバイタルエリアに何人も下げて守備に意識を割くことはできていましたが、4バックで日本のサイド攻撃を止めることは難しく、原口と酒井高徳の左サイドは特に使えました。原口の折り返しを本田圭佑が足に当てることさえできていれば、もう少し早く試合を決められたでしょう。

それでも、この試合は決して完勝ではありません。理由は、守ってカウンターで勝ち点1でも取ろうとしたタイのゲームプランが、一歩間違えればはまる可能性があったからです。ティーラシルのシュートを西川周作が止められていなければ、勝ち点1をタイに与えてしまう恐れが大きかった試合でした。

タイが、無理に攻めに出てサイドのMFを攻撃的な選手に代えてきたので、次第に2ラインをコンパクトに保てなくなって日本にスペースを与えたのを見て、ようやく勝利を確信することができました。イラク相手にも、先手を取って有利に試合を運べれば同じ展開にできると思います。しばらく代表のことは頭の片隅に移し、レッズのことを考えることにします。
コメント
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