Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

ソルトシェーカー(水戸泉)

2016-01-24 21:22:31 | 他スポーツ
今回の大相撲生観戦では、土俵下の親方衆の写真も撮ってきました。その元力士たちのネタを書こうと思い、今回は元関脇水戸泉の錦戸親方を取り上げます。

水戸泉は、190cmを超える上背を持っていた力士でした。その相撲振りは、とにかく肩越しだろうと何だろうと、右上手を引けば強引な投げを打って勝てるという不器用な力士でした。ベテランになっても、そんな強引な相撲で勝っており、いつまでたっても若手のようなイメージを持っていた力士でした。

彼のイメージは、膝に古傷があって休場が多かった記憶です。関脇以下の力士にしては、当時の横綱千代の富士と同じくらいの休場数という、ありがたくない記録も持っていました。そのため、水戸泉はよく十両に落ちてから再起しており、十両に落ちるくらいではへこたれない強さを持っていたともいえます。

ただ、そのあまりうまくない相撲振りと、変化のない正直な立ち合いゆえに、上位力士からは比較的取りやすい相手と思われていたようです。とにかく右上手さえ取られなければ勝てると、その巨体を突き起こす相撲に弱かった印象です。もっとも、相手を引っ張り込むことさえできれば、上位とも互角に取れる力はありました。

水戸泉は、平幕優勝を一度果たしています。弟の梅の里も幕下力士で、この優勝で兄弟で喜び合った姿は今でも思い出せます。勢いに乗れば強い、そんなところも見せてくれた優勝です。また、水戸泉といえば、大量の塩を撒くパフォーマンスでも有名だった力士でした。

このパフォーマンスには後継者も現れており、北桜、旭日松と受け継がれています。当時のロンドン公演で「ソルトシェーカー(大塩撒き)」と紹介されたこともあります。

懐かしい青春時代の関取衆が取っていた昔の相撲は今でも美しく、自分の中で輝いている思い出です。
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大相撲初場所総括

2016-01-24 21:07:43 | 他スポーツ
今日、大相撲初場所が千秋楽を迎えました。結果は大関琴奨菊が14勝1敗で優勝しました。日本人力士で優勝するとすれば稀勢の里だろうというのが大方の予想でしたが、琴奨菊が鮮やかな復活劇を見せて快挙を達成しました。左差し速攻の形を持っているのが強かった理由で、その形に磨きをかければ今後も期待したくなります。

彼のことは昨日書いたので、他の力士に触れると、今回の琴奨菊の優勝は本命白鵬のまさかのもたつきも理由でした。琴奨菊が豊ノ島に敗れて1敗で並んだ、絶好機をものにできなかった勝負弱さは、白鵬らしくないと気になります。白鵬が3場所連続で賜杯を逃すというのは驚きですが、それでも12勝3敗です。来場所以降の奮起を望みたいです。

今場所は休場力士の多さが残念でした。大砂嵐は初日から休場、遠藤は7日目から休場、照ノ富士も6日目から休場といった負傷力士のほか、インフルエンザで休場した力士が安美錦、千代鳳、御嶽海と出たのは残念です。初場所は寒さで怪我をしやすいイメージで、千代の富士が引退したのも、初場所で逆鉾を強引に攻めすぎて筋肉を断裂したのが引き金でした。そろそろ、公傷制度復活とか、何か対策を考えてもいいのではと思います。

下位では、33歳の新関脇、嘉風が8勝7敗と勝ち越して関脇を守りました。こういうベテランになってから強くなる力士が出るのが、相撲の面白さです。若さの勢いだけでない、「相撲を楽しむことを考えた」というメンタル的なものやトレーニングのノウハウなど、ベテランならではの工夫で強くなることもあるという例です。

三役を賭けた争いは、関脇栃煌山が7勝8敗で小結に残りそうで、小結の勢が5勝10敗、栃ノ心が6勝9敗が平幕に下がり、二つ枠が空きます。その空いたところに入るのは、おそらく東前頭2枚目で8勝7敗の宝富士と、東前頭7枚目で12勝3敗の豊ノ島が三役に上がると思われます。上位が定位置になってきた宝富士はともかく、豊ノ島の三役は久しぶりなので期待です。

新入幕、正代の10勝5敗は見事です。東農大出身の24歳で、既に体は十分幕内力士の筋肉です。来場所はある程度上に上がるので、どこまでその相撲が通用するか見ものです。
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