こばとの独り言

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第76回 東京優駿(日本ダービー)

2009年05月31日 16時41分13秒 | その他(未分類)

競馬の祭典ダービー。今年もその日がやってきた。
G1なら盛り上がるものだが、ダービーは更に観客のテンションも高くなる。
競馬関係者にとっても絶対に取りたいタイトル。
毎年最も楽しみなレースになるが、今年も良いメンバーが揃った。

1番人気は皐月賞馬アンライバルド。
皐月賞のレーティング(馬の強さを示す数値)はディープインパクトと同じで過去最高を記録。皐月賞で繰り出した末脚は確かに素晴らしく、3強から1強に変わった瞬間でもあった。
父親がダービーと皐月賞の2冠を制したネオユニヴァース、兄がキャリア3戦目でダービーを制したフサイチコンコルド。このダービーに縁の深い血統も人気を後押ししていた。

2番人気は皐月賞で圧倒的1番人気だったロジユニヴァース。
4戦無敗で迎えた皐月賞では稀に見るハイペースに巻き込まれ、まさかの2桁着順。その後も調子が戻らず調整に苦労していたようだが、ファンは見捨てなかった。
父親はアンライバルドと同じネオユニヴァース。血統的にも2400メートルは長くは無い。
そして、鞍上の横山典弘騎手はメジロライアンで2着になって以降(あのナカノコールのアイネスフウジンの2着として有名だろう)、2着3回(メジロライアン、ゼンノロブロイ、ハーツクライ)で、後一歩のところでダービージョッキーの栄冠を逃していた。
これで勝てば悲願のダービー制覇となる。

3番人気は2歳チャンピオンのセイウンワンダー。
前々走の弥生賞で大敗し、前走の皐月賞では人気を落としたが、ハイペースを味方に付け、本来の末脚を発揮し、3着に食い込んだ。
父親は有馬記念→宝塚記念→有馬記念とグランプリ3連覇したグラスワンダー。父親は不可解な勝ち方があれば不可解な負け方もあった馬。
この馬もなんとなくその血を受け継いでいるような気がする。

4番人気はステップレースの1つである青葉賞を制したアプレザンレーヴ。
父親のシンボリクリスエスは青葉賞を勝った後ダービー2着という成績だったが、同じローテーションで勝てば父を超えることになる。
キャリアは浅いが素質はあると思う。調教師がディープインパクトやメジロマックイーンなどの名馬を育てた池江泰郎。
問題は強い馬との対決がなかったことと、ダービーと同じ距離で行われる青葉賞を勝った馬は何故かダービーを勝てないというジンクスだ。
これを打ち破れるかどうかに注目された。

5番人気はリーチザクラウン。
2歳の頃から大器と言われ続けていて、常に人気を背負ってきた馬だが、前走の皐月賞でロジユニヴァース同様にハイペースな展開に巻き込まれ2桁着順に。
逃げ先行じゃないとダメという脚質から距離の長いダービーは持たないのではないか?というファン心理が働いたのか、今回は人気を落としていた。
しかし、父親は武豊に初めてダービーの栄冠をもたらしたスペシャルウィーク。先週のオークスを制したブエナビスタも父親はスペシャルウィーク。
そして、鞍上はダービー最多勝騎手(4勝)の武豊。逆転もあり得る。

人気はそんな感じだったが、1つ問題があった。それは雨で不良馬場だっていうことだ。ちなみに毎年ダービーの日はほとんど雨は降らず、不良馬場になることも滅多にあることじゃなかった。
ディープインパクトのときにパラパラと雨は降ったが午後には晴れ、知っての通りレコードタイムが出た。私の記憶ではそれぐらいで、ダービーといったら晴れというイメージが強かったのだが、今年は雨で不良馬場だった。
これが上位人気馬にどのような影響を与えるかも非常に気になった。特にアンライバルド。切れ味で勝負するタイプだけに不良馬場は厳しいのではないか?と思った。

毎年ダービーの発走直前に必ず行われる国家独唱は北島三郎だった。
この人、「キタサン」の馬名でお馴染みの馬主でもあるんだよね。競馬好きの人に歌ってもらえるのは良い事だ。

レーススタート。
NHKマイルカップを勝ったジョーカプチーノがハナを切り、逃げるかもしれないと戦前言われていたリーチザクラウンが2番手追走、3番手に1番ロジユニヴァースが付けた。
アンライバルドはいつも通り後方からの競馬だった。
向こう正面に入るとジョーカプチーノがぐんぐん後続を引き離し、2番手リーチザクラウンと7馬身くらいの開きがあった。さすがに飛ばしすぎだと思う。

4コーナー。後続が一気に詰め寄り、リーチザクラウンが先頭に立とうかというとき、1番人気アンライバルドは後方でもたついていた。
囲まれていて内にもいけず外にもいけず完全に行き脚がなくなっていた感じだった。

そして直線へ。リーチザクラウンが先頭に立ったのも束の間、内からロジユニヴァースが抜け出し、みるみるうちに後続を引き離していった。
ゴールしたときには2着争いをしていたリーチザクラウンとアントニオバローズに4馬身もの差をつけていた。圧勝である。

これで横山騎手は晴れてダービージョッキーとなり、ウイニングランの最中も喜びを体全体で表現しており、スタンドからも祝福の歓声と拍手が沸き起こった。
テレビで観てた私だが、現地にいったら感動してただろうなぁ。これぞダービーだよね。

今回のダービーはなんというか皐月賞と真逆の結果になっている。皐月賞好走組のアンライバルド、トライアンフマーチ、セイウンワンダーの3頭は揃って2桁着順、皐月賞凡走組のロジユニヴァース、リーチザクラウン、アントニオバローズが1~3着。
こんな年は滅多にないものだが、皐月賞がいかにハイペースだったかっていうのと、今回の1~3着の馬がいずれも馬体重が500kgを超えており、不良馬場がいかに力がいるかが分かる結果となった。
切れ味勝負のアンライバルド、トライアンフマーチ、セイウンワンダーには雨が降ったことは運がなかったっていうことなのかな。
運が良い馬がダービーを勝つっていうけど1番枠を引いてロスのない競馬をしたロジユニヴァースが1番運が良かったっていうことだろう。
もちろん、実力もピカイチだってことは、6戦5勝、内重賞4勝という実績からも分かること。

2着だったリーチザクラウンはまたもロジユニヴァースに敗北。前走はロジユニヴァースに先着したが、どっちも2桁着順だったので度外視すると、ラジオNIKKEI杯2歳Sと今回のダービーで2連敗。しかもいずれも4馬身以上離されての2着。
目標にされやすい脚質のせいもあるだろうが、サイレンススズカのように本格化すれば怖い存在となる。今回ので実力も再認識されただろうし、これからも注目すべき存在であることは間違いない。
秋の菊花賞もまた3強対決で盛り上がることだろう。やっぱ1強よりも2~3頭強い馬がいたほうが面白味があるよね。

ともあれ、横山典弘騎手、ダービージョッキーおめでとうございます!


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