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長生き

2011-07-01 07:16:37 | Weblog
ある仏教説話に、500年の長寿を保障された男の話がある。それだけ長生きできればうれしいに違いない。が、そうでない、250歳になったとたん、残りが半分しかなく「最期」に向かって転げ落ちる恐怖におののくという、長さの問題ではない。

250年後も1カ月後も同じだ。終わりの日が決まっていれば、その日に向かって進む1日が死の恐怖、どこかの国の首相が「最期の日」を明言しない気持ちも分からぬではない。

だれの人生にも「終わり」はある。それが、いつ来るか分からないからいい。余生が短くても長くても、最期の時を知らないから生きていける。

辞任する日を明言すればその瞬間から地獄が始まる。頂点から下り坂を見る寂しさがある。この日で終わる予定だった国会が大幅に延長される。下り坂の始まりを、単に先延ばしにするだけでは困る。

欲に限りはない。首相の延命などはもってのほかで、時計の針を逆に回すに等しい。日が沈み日は昇る。悲観することはないのだが、5年前から夏になると首相交代という「日没」を繰り返す政界が心配になる。

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